寿和温泉 寿和温泉 (魚沼市) B  (泉質A、浴室B、設備B、眺めC) 

魚沼市穴沢12番地、13番地  TEL:025-796-3033 営業時間:12:00-20:00(最終入館19:00) 定休日:木曜日(祝日の場合は翌日)
泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、41.8℃、循環
タオル:なし サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:なし
https://www.city.uonuma.lg.jp/page/2384.html

場所:国道252号線で魚沼市の入広瀬地区に向かう。守門地区を過ぎ、大きなスノーシェッドを抜けると入広瀬地区である。国道から案内板に従って左折して市街地を進むと破間川に面して寿和温泉がある。
 合併前の入広瀬村は、1993年に破間川河畔で温泉掘削に成功した。1994年10月にまず露天風呂棟がオープンし、1995年6月に多彩な浴槽や休憩所を備えたヘルスセンター棟とウォータースライダーを備えた室内の温水プール棟がオープンし、これらを合わせて「ドリームタウン」として、30年近くに渡って親しまれてきた。1996年6月には、宿泊施設の「ひめさゆり荘」もオープンしたが、2009年3月末で閉館した。
 入館者の減少とともに施設の老朽化が進み、温水プール棟は2023年3月31日をもって閉鎖され、ヘルスセンター棟も、改修するには多額な費用が掛かるため、露天風呂棟のみを残すこととし、新たに内湯を作り、サウナ室、多目的トイレを増設し、バリアフリーなコンパクトな施設として再出発することになった。2022年度から約2億円をかけて改修工事が進められ、2023年11月17日に営業を開始した。これに伴い、ヘルスセンター棟は11月15日をもって営業を終了した。

料金:大人(中学生以上)700円、子供(3歳〜小学生)400円、回数券(6回券)は3500円、タオルセットは200円。

浴室:脱衣場には鍵付きのスチールロッカーがあり、好きな場所を自由に使用する。洗面台にはドライヤーあり。内湯には大浴槽、ドライサウナ、水風呂があり、壁際には仕切りなしの洗い場が5か所あり、ボディソープとリンスインシャンプーがある。外には露天風呂があるが、塀で囲まれていて景色は楽しめない。

泉質:平成28年12月9日付の分析書によると、源泉名は、寿和温泉第2号源泉。泉質は、ナトリウム−硫酸塩・塩化物温泉(低張性中性温泉)。源泉温度41.8℃、使用位置41.0℃。湧出量144L/分(動力揚湯)。PH 6.9。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.7、Na 1525、K 29.5、NH4 0.2、Mg 17.6、Ca 325.2、Sr 4.3、Ba >0.1、Al >0.1、Mn 0.3、Fe(II) 3.6、Fe(III) >0.1、Cu >0.1、F 3.3、Cl 975.4、Br 3.3、I >0.2、HS >0.1、S >0.1、S2O3 >0.1、HSO4 >5.0、SO4 2344、HCO3 332.6、CO3 0.2、メタケイ酸 44.9、メタホウ酸 18.4、メタ亜ヒ酸 0.4、遊離CO23 70.2、遊離H2S >0.1 など、ガス性除く成分総計は5629mg/kg。加水なしで源泉100%であるが、加熱があり、循環ろ過装置を使用し、塩素系薬剤による消毒がされている。
 実際の湯は、無色透明無臭であるが、軽い塩味がする。内湯・露天風呂とも注湯口からは源泉が少量出ているのみで、浴槽内に加熱源泉の供給がある。循環湯ではあるが、オーバーフローもあり、湯の鮮度は悪くない。

コメント:館内は非常にコンパクトである。ロビーのほかお座敷の休憩所があるが、食堂はない。休憩所からは破間川を見渡すことができて眺めは良い。かつては隆盛を誇った「ドリームタウン」ではあったが、温水プールもヘルスセンターもその歴史を閉じた。露天風呂棟が大きく改修され、コンパクトな施設ながらも新しい「寿和温泉」として存続され、再スタートできたことは喜ばしい。

ブログ

(No.537、2023/12/10)

前頁

中越一覧

次頁