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新潟市ジュニア音楽教室第22回スプリングコンサート |
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2026年3月22日(日)14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール |
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新潟市ジュニア邦楽合奏団
新潟市ジュニア合唱団
新潟市ジュニアオーケストラ教室 |
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ロビーコンサート(13:25〜)
開幕ファンファーレ(新潟市ジュニアオーケストラ教室)
藤井裕子:ファンファーレ2026
ジュニア邦楽合奏団
童謡:かえるの合唱・チューリップ
YOASOBI:勇者
ジュニアオーケストラ教室
ロイド=ウェーバー:オペラ座の怪人
ドヴォルザーク:ユーモレスク
アルピージ:春の歌
ジュニア合唱団
ベティス作詞・カーペンター作曲:I Need to Be in Love
いとうけいし作詞・まつしたこう作曲:ほらね、
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新潟市ジュニア邦楽合奏団(指揮:浦部 雪)
《中・上級合奏》
川崎絵都夫:祭り幻想
《初級合奏》
川崎絵都夫: めぶき
《上級合奏》
長澤勝俊:「冬の一日」より 第2曲「氷すべり」、第4曲「風と凧」、第5曲「終曲」
(休憩15分)
新潟市ジュニア合唱団(指揮:馬場 幸、ピアノ:袖山歩美)
高野辰之作詞・岡野貞一作曲:ふるさと
高野辰之作詞・岡野貞一作曲:朧月夜
野口雨情作詞・中山晋平作曲:かわいい魚屋さん
山上武夫作詞・海沼實作曲:お猿のかごや
野口雨情作詞・中山晋平作曲:誠城寺の狸囃子
阪田寛夫作詞・大中恩作曲:サッちゃん
清水たみ子作詞・大中恩作曲:クジャク
さとうよしみ作詞・大中恩作曲:いぬのおまわりさん
谷山浩子作詞作曲:しっぽのきもち
中山知子作詞・オルトラーニ作曲:モア
中山知子作詞・ルグラン作曲:シェルブールの雨傘
中山知子作詞・ウィリアムズ作曲:スターウォーズのテーマ
銀色夏生作詩・上田真樹作曲:あなたのことを
(休憩15分)
新潟市ジュニアオーケストラ教室
《A合奏 指揮:藤井裕子》
J.シュトラウス(シェーンヘル編):鍛冶屋のポルカ
ハイドン(ウッドハウス編):交響第94番ト長調「驚愕」第3楽章より
メヌエットとトリオ
グノー(ウッドハウス編):歌劇「ファウスト」より
《B合奏 指揮:碇山隆一郎》
ビゼー:カルメン第1・第2組曲より
「前奏曲」「アラゴネーズ」「夜想曲」「闘牛士の歌」「ジプシーの踊り」
《A・B合同合奏 指揮:碇山隆一郎》
オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲
3教室合同演奏(指揮:碇山隆一郎)
武島羽衣作詞・滝廉太郎作曲・川崎絵都夫/福島頼秀編曲:花
冨田良子作詞・田澤弘子作曲・後藤丹編曲:新潟市民歌「砂浜で」
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毎年この時期に恒例の新潟市ジュニア音楽教室のスプリングコンサートです。新潟市ジュニア邦楽合奏団、新潟市ジュニア合唱団、新潟市ジュニアオーケストラ教室の3団体の演奏をまとめて聴くことができる貴重な機会であり、大変お得なコンサートです。
ジュニアをこよなく愛する私は、コロナ禍で中止になった年を除いては毎年欠かさず参加させていただいており、今年ももちろん行かないわけにはいきません。
例年3月の最終日曜日に開催するのが通例なのですが、今年は29日に東京交響楽団第145回新潟定期演奏会が開催されるため、1週早い開催になりました。
今日は新潟市内の高校の吹奏楽部の定期演奏会が3校同時に開催されるほか、いろいろな公演が重なり、市内ホールはフル稼働の日曜日になりました。
私は新潟サクソフォーン協会の演奏会のお誘い受け、そちらにも行きたかったのですが、この演奏会を外すことができず、断念せざるを得ませんでした。きっと素晴らしい演奏会になったことでしょう。
ということで、今週は金曜日が春分の日でしたので、3連休の最終日の日曜日になりました。今日は朝から晴れ渡り、過ごしやすい陽気になりました。ゆっくりと休日の朝を過ごし、簡単に昼食を摂って家を出ました。
白山公園駐車場に車をとめて、りゅーとぴあへと向かいますと、玄関前の広場にキッチンカーがとまっていて、若者たちで賑わっていました。県外の高校生のグループがたくさんおられましたが、演劇の全国大会が行われているようでした。健闘を祈りたいと思います。
館内に入りますと、開場待ちの列はまだ短く、インフォメーションで某コンサートのチケットを買い、その列に並びました。ほどなくして開場となり、2階正面に席を取りました。
少し休憩して、ロビーに戻り、13時25分からのロビーコンサートを楽しみました。まず、3階でスタンバイしていたジュニアオーケストラ団員により、藤井裕子先生作曲によるファンファーレが高らかに演奏され、ロビーコンサートの開幕を告げました。
最初はジュニア邦楽合奏団です。まず「かえるの合唱・チューリップ」が演奏されましたが、いかにも初級者というようなほのぼのといた演奏で、ほっこりとさせてくれました。
続いては上級者に代わって「勇者」が演奏されましたが、レベルの違いが明らかであり、聴き応えのある演奏で楽しませてくれました。
次はジュニアオーケストラ教室です。最初はヴィオラ(?)の六重奏で「オペラ座の怪人」が演奏されましたが、楽器の音域がぴったりで、曲の面白さを良く表現していて、楽しめるものでした。
続いてはフルートとファゴットの二重奏で「ユーモレスク」が演奏されましたが、珍しい編成での演奏で、美しい演奏にうっとりと聴き入りました。
最後はフルート三重奏で「春の歌」でしたが、これも美しいい演奏で、ジュニアの演奏とは思えないような、聴き映えのする演奏で楽しめました。
最後はジュニア合唱団です。1曲目はカーペンターズの名曲「I Neeed to Be Love」でしたが、透明感のある美しいハーモニーにうっとりと聴き入りました。
2曲目は「ほらね、」で、これも1曲目と同様に、しみじみとした感動的な歌声で、汚れきった私の心が浄化されるようでした。
団員の中に男子が6人いて音の厚みが増しており、これまで聴いてきたジュニア合唱団よりさらにレベルアップした見事な合唱でした。感動の涙が込み上げてきて、今日はこれで帰っても良いようにすら感じました。こういう感動がありますので、このコンサートは毎年欠かせません。
ロービーコンサートが終わり、大きな感動とともに客席に戻りました。3階は関係者席で、一般は1階と2階でしたが、関係者席が多数設定されていて、TVカメラが何台もあって席を占拠しており、かなりの混雑となりました。
出演者の家族も多く来られているようで、我が子や我が孫の晴れ姿を楽しみにしておられ、客席は熱気に満ちていました。
開演時間となり、最初は新潟市ジュニア邦楽合奏団です。今回から鯨岡先生に代わって指揮者に就任した浦部先生が登場して演奏開始です。
1曲目は中上級合奏による「祭り幻想」です。この合奏団のためのオリジナル曲で、日本各地の祭りばやしが出てきます。
ゆったりと始まり、太鼓が加わって軽快に展開しました。再びゆったりと情感豊かに、しっとりと続き、太鼓や銅鑼とともに賑やかに、迫力一杯に祭りが盛り上がりました。お馴染みのメロディが次々と出てきて、大いに楽しませていただきました。
団員による挨拶と曲目紹介があり、この間にステージ転換され、2曲目は初級合奏による「めぶき」です。これもこの合奏団のためのオリジナル曲です。いかにも初級者向けの曲であり、ほのぼのとした演奏でしたが、邦楽合奏の愉しみや親しみやすさを感じることができて楽しめました。
団長による挨拶と曲目紹介があり、最後は上級合奏による「冬の一日」からの3曲です。プロも演奏する難曲と紹介していました。
「氷すべり」は、しっとりと、ゆったりと流れるように演奏し、「風と凧」は、賑やかに、躍動的に盛り上がり、「終曲」は、快活で爽快感に溢れた演奏で、それぞれが、さすが上級合奏と思わせる見事な演奏でした。
浦部雪先生は、名前から女性かと思いましたが、かっこ良い男性でした。経歴を見ますと、東京藝大作曲科卒業後にミラノやミュンヘンで学ばれておられ、どう考えてもクラシック専門で、邦楽とのつながりがわかりません。
昨年12月から指揮者として指導しているとのことでしたが、わずか4か月足らずの期間にも関わらずハイレベルな演奏を引き出してくれて、大きな喜びと感動をいただきました。新しい指揮者とともに新時代を迎えそうですね。今後の合奏団の発展に注目したいと思います。
休憩後は、新潟市ジュニア合唱団です。指揮者の馬場先生は1階席最前列中央の椅子が取り払われた指揮者席で待機していました。
ステージが暗くなって、団員による挨拶があり、この間に暗い中に団員が入場しました。このときの歌うことの素晴らしさを伝えるスピーチが素晴らしいもので、感激しました。
馬場先生が立ち上がって礼をして開演しました。最初はアカペラで「故郷」を清廉に歌い、ピアノが加わって「朧月夜」をしっとりと歌いました。
年少者が加わって「うさぎのダンス」を可愛らしいダンスとともにほのぼのと歌い、「かわいい魚屋さん」を寸劇を加えて楽しく歌いました。
「お猿のかごや」「証城寺の狸囃子」を楽しい振りととも歌い、「サッちゃん」をしっとりと美しいハーモニーで歌って、「クジャク」を輝くようなピアノとともにゆったりと歌いました。年少者が前方に出て「いぬのおまわりさん」を可愛らしく歌い、「しっぽのきもち」を明るく楽しく歌いました。
年少者が退場して、名曲の「モア」を、フォーメーションを変えながら、大人の雰囲気を醸し出しながら感動的に歌いました。
ステージが暗くなり、団員はステージに座り、雨傘を持った団員の演技を交えながら歌った後、フォーメーションを変えながらダンスとともに歌いました。
そして照明効果を加えながら「スターウォーズ」を、ステージ後方から前方へと迫って来るようにして力強く歌い、大きな感動をもたらしました。
ここで団員によるMCがあり、この間に年初者も再登場して全員で「あなたのことを」を、しっとりと、穏やかに歌い、独唱も交えて、大きな感動に包まれました。
団員は手を振りながら退場し、最後にピアノの袖山先生と指揮の馬場先生が、大きな拍手とともに退場して、感動のステージは終演となりました。
ジュニア合唱団の歌声は何度聴いても素晴らしいですね。ロビーコンサートも含めて、今回も期待に違わぬ大きな感動をいただくことができました。
2回目の休憩の後は、新潟市ジュニアオーケストラ教室です。最初は初級合奏のA合奏です。これまでも団員の人数に合わせて不規則な編成でしたが、今回は特に変わった編成で驚きました。
弦楽器は、ヴァイオリンが左から 3人-3人-4人と3組に分かれ、チェロはいません。ヴィオラは指導者の先生が1人で、コントラバスが2人です。チェロのパートを3組目のヴァイオリンが演奏するのでしょうか。ちょっと不安になりました。左手にはテーブルの上に、1曲目用の金床とハンマーが用意されていました。
お馴染みの藤井先生が登場して、1曲目は「鍛冶屋のポルカ」です。初級者用の編曲でしたが、ハンマーを打ち鳴らしながら、軽快に演奏されました。管や打楽器はそれなりに揃っていましたので、弦の編成が特異的ではあるものの、ちゃんとしたオケのサウンドとして楽しめました。
2曲目は、ハイドンの交響曲第94番「驚愕」の第3楽章を初級者用に編曲した「メヌエットとトリオ」です。ゆっくりと、一歩一歩を踏みしめるようにして演奏が進みましたが、曲の楽しみはしっかりと伝わってきました。
そして3曲目は、弦以外のフォーメーションを変えて、グノーの「ファウスト」からの音楽です。初級者用に編曲したものですが、穏やかに、ゆったりと演奏し、爽やかさを感じました。
ここで団員によるMCがあり、この間にステージが大きく転換されて、次はいよいよメインの中上級者からなるB合奏です。弦の編成は、8-7-6-8-5
です。団員の減少のためか、最近編成が小さくなっているのが心配です。
指揮者の碇山先生が登場して 、ビゼーの「カルメン」第1・2組曲からの5曲が演奏されました。「前奏曲」で演奏が始まりましたが、演奏開始とともに、さすがB合奏と思わせる美しいアンサンブルにうっとりと聴き入りました。
「アラゴネーズ」は、オーボエを始め、管楽器が美しく、良くまとまった演奏でした。「夜想曲」は、ホルンと弦に導かれて始まりましたが、コンミスのソロが美しく歌い、ホルンの響きとともにしっとりと終わりました。「闘牛士の歌」は、勇壮な演奏で楽しませ、トランペットソロも頑張ってくれました。「ジプシーの踊り」は、ハープとともに、フルートの二重奏が美しく歌って始まりました。軽快にリズムを刻み、次第にスピードアップ、エネルギーアップして、大きな盛り上がりとともに終わりました。
続いてはA合奏・B合奏の合同演奏で、オッフェンバックの「天国と地獄」序曲です。コンミスが交代して、弦が増えて 11-10-10-8-5
となりました。碇山先生が登場して演奏が始まりました。
軽快な導入部に始まり、クラリネットソロがばっちりと決まり、オーボエソロも美しく響きました。ゆったりとチェロのソロが歌い、フルートソロが美しく続きました。穏やかさの中から、ひとしきり激しく鳴った後に、コンミスのソロが美しく響き、ゆったりとメロディを奏でて、うっとりと聴き入りました。
明るくワルツを踊り、ゴージャスに大きく盛り上げて、その平穏な時間から一転して、軽快で賑やかなカンカン踊りが始まりました。どんどんと熱量を高めてスピードアップし、興奮と感動の中にフィナーレとなりました。
最後は、3教室の合同演奏です。コロナ禍前は、邦楽合奏団も合唱に加わり、オーケストラと合唱により杉本竜一の「Believe」が演奏されるのが恒例になっていましたが、コロナ禍明けの2023年は合同演奏はなく、2024年からは邦楽合奏団もオケに加わって、まさに3教室の合同演奏として、「花」と新潟市民歌「砂浜で」が演奏されるようになりました。
P席にジュニア合唱団が入場し、コンミスが交代し、ステージ右側に邦楽合奏団の三味線、尺八、箏が配置され、団員によるMCの後に、碇山さんが登場して開演しました。
最初は「花」です。和楽器が加わった編曲も楽しく、美しい合唱団のハーモニーにうっとりし、ホールに春が来たかのようでした。
続いて最後の曲は「砂浜で」です。後藤丹先生の編曲の見事さもあって、情感豊かな演奏に静かな感動が胸にこみ上げてきました。
カーテンコールの後、碇山さんが退場した後、最後は出演者全員で礼をして、長時間に及んだ感動の演奏会は終演となりました。
3教室とも素晴らしい演奏でした。全国でも珍しいジュニア邦楽合奏団は、新しい指揮者とともに新時代を切り開いていくことが期待されます。
ジュニア合唱団は、男性団員も増えてハーモニーの音の厚みが増して、ロビーコンサートから感動してしまい、胸が熱くなりました。
ジュニアオーケストラ教室は、団員の減少が気になりましたが、ほのぼのとしたA合奏、高水準なB合奏と、連年通りに楽しませてくれました。
オーディションで団員を選ぶ他県のジュニアオーケストラと違って、全くの初心者から受け入れて、段階を追って指導し、B合奏にまで引き上げてくれる新潟市ジュニアオーケストラ教室のシステムは、全国に誇りうるものだと思います。
毎年団員の入れ替わりがあるのがジュニアの宿命であり、それがまた毎年聴き続ける楽しみにもつながっています。夏にはそれぞれ定期演奏会を開催しますが、これも楽しみですね。
我が新潟にジュニア音楽教室がある喜びを噛み締めながら、ホールを後にしました。穏やかな早春の空気の中に公園内の通路を歩いていましたら、インバウンド客と思われるグループが公園を散策しておられました。新潟を楽しんでいってもらいたいですね。
桜の枝を眺めてみましたが、つぼみはまだ固く、開花するまでにはまだしばらくの時間がかかりそうでした。でも、4月に入れば開花の便りも聞かれることでしょう。
私の春は、このコンサートを聴かずして始まりません。今年も素晴らしい演奏を聴かせていただき、もう少し頑張って生きていけるだけの力をいただきました。来年のこの日まで、何とか生き延びようと思いながら家路に着きました。
(客席:4-11、¥1500) |