|
昨日までのぐずついた天候から解放されて、今日は雲間から青空が見えて、日差しも暖かく、比較的過ごしやすい日曜日になりました。
心身の(もっぱら精神的な)疲労が蓄積し、今日は休養日に当てようと思いましたが、好天に誘われて、チケットを買ってあったこのコンサートに出かけることにしました。昨日のコンサートの記事をアップして、ゆっくりと昼食を摂り、りゅーとぴあへと向かいました。
いつもの駐車場は満車のため、西堀のコインパーキングに車をとめて、白山公園を散策しました。紅白の梅が、雲間から顔を見せた青空をバックに咲いていて、たいへんきれいでした。もうすぐ春ですね。
りゅーとぴあに入りますと、すでに開場が始まっており、私もその列に並んで入場し、2階正面に席を取りました。この原稿を書いているうちに、13時40分からステージ上でのウェルカムコンサートが始まりました。
最初はサクソフォン二重奏で、ジブリ音楽からの2曲が演奏されましたが、甘くて柔らかなサックスの調べが心地良くホールに響いて、うっとりと聴き入りました。
続いては金管八重奏により「さくらのうた」が演奏されました。左からトランペット3人、ホルン2人、トロンボーン1人、トランペット2人が並び、個々の演奏の質は別にして、厚くふくよかなサウンドが美しく感じられ、楽しませてくれました。
ウェルカムコンサートが終わり、この原稿を書きながら開演を待ちました。客席は、正面はそれなり埋まり、まずまずの入りでしょうか。客席のB・Dブロックの最前列とCブロック最後列にTVカメラが陣取っていました。
開演時間となり、場内が暗転し、暗い中に団員が入場しました。指揮者の田村亮太さんも入場して音出しを始め、演奏開始とともにステージが明るくなり、第一部が始まりました。
1曲目は、トキメキ新潟国体のときのファンファーレで、迫力いっぱいに美しく演奏し、コンサートの開演を告げるに相応しい演奏でした。
続けて2曲目の真島俊夫の「五月の風」が演奏され、軽快なマーチで、吹奏楽の楽しみを知らしめてくれました。ステージいっぱいの大編成のオケは視覚的にも壮観であり、吹奏楽の王道を行くような正統的な演奏に、聴衆の心は引きつけられました。
ステージが暗転して再び暗くなり、司会者の陰のアナウンスにより曲目紹介があり、演奏開始とともにステージの照明が明るくなりました。
3曲目は、スウェアリンジェンの「ロマネスク」で、ゆったりとした叙情的な美しいメロディを、柔らかく厚いアンサンブルで演奏し、壮大に歌い上げて、うっとりと聴き入りました。
ここでアナウンスがあり、曲目紹介され、この間に席順が大きく入れ替えられました。そして4曲目は、シベリウスの「フィンランディア」です。
トロンボーンとテューバの重厚なサウンドで演奏が始まりました。木管が柔らかくメロディを奏で、演奏が展開しました。ロシアの圧政下の暗黒の時代の暗さの中に、一条の光が差して、その光が輝きを増して大きな力となっていきました。
フィンランディ賛歌をゆっくりと祈りを込めて歌い、そして壮大な音楽へと昇華し、高らかに音楽を奏でて、感動のフィナーレとなりました。吹奏楽の醍醐味を知らしめてくれるような圧倒的な演奏であり、リルトの皆さんの頑張りと、まとめ上げた田村さんを賞賛したいと思います。
10分間の休憩の後に第二部が始まりました。今度はステージが明るい中に団員が入場し、音出しをした後に指揮者の河本隆吉さんが登場して礼をするという通常のパターンで始まりました。
1曲目は、レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」の第3組曲から有名な「イタリアーナ」が演奏されました。
木管群とテューバの柔らかなアンサンブルで始まり、これに金管が加わって、爽やかに演奏しました。打楽器は出番がなく、隅で休憩しておられました。編曲者自身の指揮による演奏であり、この上なく美しい演奏に酔いしれました。
ステージが暗くなり、司会者のアナウンスにより曲目紹介と詳しい解説があり、この間に休んでいた打楽器がスタンバイしました。
そして、2曲目は、レスピーギの「ローマの噴水」です。木管の柔らかな響きで始まり、夜明けの朝靄の空気感を感じさせました。
そして、ホルンが咆哮し、朝日が昇って活動を始めた都市の活気を感じさせました。強い日射しが照りつけるイタリアの空気感や、賑やかな昼間の喧噪、そして壮大なポセイドンの凱旋の音楽で大きく盛り上がりました。
そして、少しずつ日が落ちていき、夕暮れの静けさが訪れ、夜のとばりの中に教会の鐘が鳴り、消え入るように音楽が終わりました。
管弦楽作品としての名曲ですが、河本さんにより素晴しい吹奏楽作品として仕上げられ、色彩感豊かなサウンドでホールを満たしました。
編曲者自身による指揮によって、フルオーケストラにも劣らない豊かな音楽世界が展開され、吹奏楽を聴く喜びを感じました。編曲者・指揮者の思い描く音楽を具現化したリルトの皆さんの素晴らしさを感じました。
2回目の休憩の後の第三部は、吹奏楽団のコンサートのお決まりのポップスステージです。第一部、第二部の正統的な吹奏楽の演奏で大きな感動をいただき十分に満足できましたので、第三部はおまけとして、気軽に楽しませていただこうと思います。
場内が暗転して、ステージが暗い中に団員が入場しました。指揮の河本さんも続いて入場し、音出しをし、演奏が始まるとともにステージが明るくなりましたが、全員衣装替えしており、上は青いTシャツ姿になっていました。
1曲目は、「Make Her Mine」です。軽快にスウィングして演奏が進みました。お決まりに、各奏者が短いソロを演奏する度にスポットライトが当てられて拍手が贈られました。
これまでは司会者(星野めぐみさん)は陰でアナウンスしていましたが、今度はステージに出てきて挨拶し、この間に席の変更があり、指揮者は田村さんに交代しました。田村さんは、映画「スウィングガールズ」で今ほどの曲を聴いて、吹奏楽の道に進んだそうです。
そして2曲目は、酒にちなんだ曲を集めた「お酒ソング・コレクション」です。団員2人がジョッキを持ってステージ前方に出てきて楽しく話し、乾杯の音頭とともに全員で乾杯して演奏が始まりました。
昭和人なら誰もが知る「ゲバゲバ90分」のオープニングテーマに始まり、ヴェルディの「乾杯の歌」となり、乾杯のかけ声とともに、その後は「北酒場」「また君に恋してる」「ウイスキーが、お好きでしょ」「テキーラ」と、次々に演奏が進みました。曲が進む毎にアルコールの度数が上がるという趣向もあり、最後は掛け声とともに楽しく終わりました。
ここで司会者により祝電披露となりましたが、これも吹奏楽の演奏会ならではの慣習ですね。この間に座席の変更がありました。
曲目紹介があって、3曲目はモリコーネの名曲「ニュー・シネマ・パラダイス」です。サクソフォンのソロで「メインテーマ」が美しく演奏されてうっとり。「愛のテーマ」は少し速めに、そして思いを込めて演奏し、「初恋」は明るく軽快にスキップするように演奏し、大きなうねりを作って盛り上げて、大きな感動とともに終わりました。いい曲であり、いい演奏でした。
司会者が登場して、ディズニー映画50作目という「塔の上のラプンツェル」についての説明があり、最後の曲としてメンケン作曲の「塔の上のラプンツェル・メドレー」が演奏されました。
ソプラノサックスのソロで始まり、メドレーで演奏が続き、物語はよく知りませんが、音楽劇として楽しませていただき、最後はミラーボールも輝いて終わりました。ラストの曲としては盛り上がりに欠けたような終わり方でしたが、大きな拍手が贈られました。
拍手が続いて指揮者の二人が登場し、花束贈呈が行われて退場しました。鳴り止まない拍手の中に河本さんが登場して、アンコールとして「コパカバーナ」が演奏され、ミラーボールが輝く中にラテンのリズムが炸裂して、大きな興奮をもたらして演奏が終わりました。
鳴り止まない拍手に応えて、田村さんもステージに呼び出され、指揮者の二人とリルトの皆さんに大きな拍手が贈られました。
指揮者が退場し、リルトの皆さんが起立して拍手に応える中に終演のアナウンスが流れ、感動の演奏会はお開きとなりました。
期待以上のすばらしい演奏会でした。純粋に吹奏楽として楽しめる演奏であり、高水準な演奏に引き込まれました。熟練の河本さん、新進気鋭の田村さんという二人の指揮者とともに、どんどんとレベルアップを続けるリルトの皆さんには驚きです。
私が吹奏楽を聴き始めた頃は、新潟市民吹奏楽団と新潟ウインドオーケストラが二大巨頭でしたが、今ではここにシンフォニック・アンサンブル・リルトとシティブラス越後が加わって、新潟の四天王だと門外漢の私は勝手に思っています。その中で、今やトップを狙える位置にあるのがリルトだと思っています。これからのさらなる発展と活躍を祈念したいと思います。
大きな感動と喜びとともにホールを出ますと、県民会館周辺に若いお嬢さん方がたくさんおられてびっくりしました。超ミニのかわいいお嬢さんとすれ違い、思わず振り返りたくなりましたが、じっとがまんしました。
調べてみましたら「きゅりんってしてみて」という女性アイドルグループのホールツアーの新潟公演が17時から県民会館であるようでした。ジジイには何のことやらさっぱりわからず、世代のギャップを感じずにはいられませんでした。
(客席:2階C4-11、¥1000) |