新潟市ジュニア音楽教室第19回スプリングコンサート
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2023年3月25日(土)14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
新潟市ジュニア邦楽合奏団
新潟市ジュニア合唱団
新潟市ジュニアオーケストラ教室
 
13:25 ウェルカムコンサート
ジュニア邦楽合奏団
  藤原 聡:ミックスナッツ
ジュニアオーケストラ教室
  ジョブリン:ジ・エンターテイナー
  ライヒャ:6つのホルン三重奏より 第5番
  田中久美子:花言葉 より ライラック
ジュニア合唱団
  不思議の国のアリス
  いつか王子様が


新潟市ジュニア邦楽合奏団 (指揮:鯨岡 徹)
  川崎絵都夫:めぶき *(初級合奏)
  川崎絵都夫:風と光と大地のうた 第1楽章「息吹き」 *(中上級合奏)
  鯨岡 徹:たみうたのおと (全員合奏)
  (*新潟市ジュニア邦楽合奏団委嘱作品)

(休憩15分)

新潟市ジュニア合唱団 (指揮:馬場 幸、ピアノ:高橋歩美)
  ディズニーのおとぎの世界
    1. ジッパ・ディー・ドゥー・ダー 2. ハイ・ホー 
    3. ビビディ・バビディ・ブー   4. ミッキー・マウス・マーチ
    5. スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
    6. デビー・コロケットの唄    7. リーダーに続け
    8. 星に願いを          9. チム・チム・チェリー
    10. 夢はひそかに         11. ア・ホール・ニュー・ワールド
    12. アンダー・ザ・シー      13. 小さな世界

(休憩15分)

新潟市ジュニアオーケストラ教室 (指揮:碇山隆一郎)
  ウッドハウス:いなかの踊り
  ケテルビー:ペルシャの市場にて
  グノー:バレエ音楽「ファウスト」
    1. ヌビアの踊り   2. クレオパトラと黄金の杯
    3. ヌビア奴隷の踊り 4.クレオパトラとその奴隷たちの踊り
    5. トロイの娘の踊り 6. 鏡の踊り
    7. フリネの踊り
 

 毎年3月末に恒例の新潟市ジュニア音楽教室のスプリングコンサートです。新潟市ジュニア音楽教室に属する新潟市ジュニア邦楽合奏団、新潟市ジュニア合唱団、新潟市ジュニアオーケストラ教室の演奏をまとめて聴けるという興味深く、大変お得なコンサートです。

 ジュニアファンの私は、これまで毎年欠かさず聴かせていただいてきました。しかし、新型コロナ感染の拡大により、2020年3月の第16回スプリングコンサートは、チケットを買って楽しみにしていたものの、残念ながら急遽中止されました。
 2021年3月の第17回スプリングコンサートは、感染防止策を講じるため、客席数を減らして午前・午後の2回公演となりましたが、無事に開催されました。私は午後の部を聴かせていただきました。
 しかし、2022年3月の第18回スプリングコンサートは、オミクロン株の感染拡大による「まん延防止等重点措置」によるジュニア音楽教室の活動休止により中止になりました。
 そして、ウイズコロナの道を歩み、生活の制限は緩和され、マスク着用も各自の自己判断となり、今年の第19回スプリングコンサートは予定通りに開催されることになりました。
 今現在も、新潟県内では連日200〜300人台の感染者が報告されていますが、コロナ前の日常を取り戻しつつあることを喜び、春の到来とともに開催されるスプリングコンサートを楽しみたいと思います。

 昨日は、雨が止んだかと思えば大陸から黄砂が飛来して視界は不良。車は黄砂だらけになりました。今日は晴れのはずですが、黄砂が漂いどんよりとした天候で、山々は霞の中に隠れて、イマイチぱっとしません。
 こんな土曜日ですが、ゆっくりと昼食を摂り、今日発売でネット購入した某公演のチケットをコンビニで発券し、りゅーとぴあへと向かいました。
 白山公園の桜のつぼみは膨らんで、ピンク色に色づいていました。フライイングして咲き始めた一部の木もあり、新潟の開花宣言も、いよいよ秒読みです。

 県民会館で某公演のチケットを買い、りゅーとぴあ入りし、チラシ集めをしていましたら、ちょうど開場時間となりました。ウェルカムコンサートがありますので、私も列に並んで早めに入場しました。客席に着いて原稿を書こうかと思っているうちに、ステージ上でウェルカムコンサートが始まりました。

 まず最初は、ジュニア邦楽合奏団です。筝2人、三味線3人、尺八2人の編成で、邦楽らしからぬポップス曲を軽快に演奏して楽しませてくれました。
 続いては、ジュニアオーケストラ教室です。まず、チェロ7人、コントラバス4人という低音楽器による合奏でしたが、美しいアンサンブルで魅了されました。
 続いて、ホルンの三重奏、フルート五重奏と演奏が続きましたが、いずれもきれいなアンサンブルで、個々の奏者の練習の成果が良く出ていたと思います。
 最後は、ジュニア合唱団です。16人により2曲歌われましたが、これぞジュニア合唱団というような、美しい歌声に魅了されました。さすがです。

 ウェルカムコンサートが終わり、この原稿を書くうちに、開演時間となりました。最初は、新潟市ジュニア邦楽合奏団です。
 まず初級合奏により、お馴染みのオリジナル曲の「めぶき」が演奏されて開演しました。筝9人(3-4-2)、三味線5人、尺八4人という編成での演奏でしたが、初級らしさも感じさせながらも、しっかりとした演奏でした。
 団員による挨拶があり、続いては、中上級合奏で「風と光と大地のうた」から第1楽章「息吹き」です。編成は、箏8人(3-3-2)、三味線7人、尺八4人、打楽器3人でしたが、先ほどとは明らかにレベルアップした曲と演奏であり、聴き応え十分でした。
 新潟の歴史や風土を題材にしたオリジナル曲であり、団員は新潟市歴史博物館で新潟の歴史を学び、曲のイメージを膨らませたそうです。曲の良さを十分に表現した素晴らしい演奏であり、この合奏団のレベルの高さを感じさせました。全曲は夏の定期演奏会で演奏するそうです。
 ここで団長による立派な挨拶があり、最後は全員合奏で、指揮の鯨岡先生作曲の「たみうたのおと」です。編成は、箏12人、三味線13人、尺八6人、打楽器3人となりました。定期演奏会のアンコール曲として演奏している曲で、お馴染みの民謡のメロディーが次々と出てきて、大編成の迫力もあり、聴き応えある曲であり、演奏でした。

 休憩の後、続いては新潟市ジュニア合唱団です。先週の「音コン・チアフルコンサート」で聴いたばかりですので、1週間ぶりのジュニア合唱団です。
 昨年の第32回定期演奏会はチケットを買っていたものの、コロナ感染対策の自主規制で参加を断念しましたので、今回のスプリングコンサートを非常に楽しみにしていました。
 ジュニア合唱団では、今回の「ディズニーのおとぎの世界」をレパートリーの1つとして、学年に関係なく取り組んでいるそうです。これまではコロナのために、全員一緒にステージに上がることができず、今日は4年振りに全員参加でのステージが実現されました。
 マスクをした団員がステージに登場。指揮の馬場先生は、客席1列目中央で指揮。ピアノはステージ左で、高橋先生がスタンバイしました。代表による挨拶があった後、開演しました。
 団員は白い衣裳で、8人だけがブルーの衣裳です。赤いドレスが可愛らしい女子と男子の二人が主役となって、演奏が進められました。年少者は私服で三角帽子をかぶって参加してて、ほのぼのとした空気感を醸し出しながら頑張っていました。
 照明効果と卒団生によるという振り付けも素晴らしく、美しい歌声とともに楽しいステージが繰り広げられました。あまりの素晴らしさに、感動の涙が目に溢れてきました。これぞジュニアマジックです。
 長らく続いていた不動の海野美栄先生(ピアノ:斉藤愛子先生)の体制から、馬場幸先生(ピアノ:高橋歩美先生)の体制に移行しましたが、過去の伝統は引き継がれており、高水準のステージが作り出されていました。ちなみに、馬場先生は、ジュニア合唱団に小学生時代から在籍しておられ、海野先生の愛弟子ともいえ、世代交代がうまく行われましたね。
 また、男子の団員が多くなったのも素晴らしく、音の厚みを生んでいるようです。男子が孤軍奮闘していた時代を見てきた者としましては感慨深く思います。今後のさらなる発展を期待したいと思います。

 2回目の休憩の後は、新潟市ジュニアオーケストラ教室です。例年ですとA合奏・B合奏のそれぞれでの演奏があるのですが、今回は全体での演奏です。そのため、今回は藤井裕子先生の明るく元気な指揮を見ることができないのが少し寂しいです。
 チ−ム・ダイスケとして結束してジュニアオケをまとめ上げ、数々の名演を引き出してくれた永峰大輔先生が去り、今回は碇山隆一郎先生に交代しての初演奏になります。新体制でどんな演奏を聴かせてくれるのか期待が高まりました。
 A・B合同の編成ということで、いつもより大きめではありますが、編成はアンバランスです。オケの配置は通常の配置です。弦5部は、11-10-6-9-5で、ヴィオラが少ないのが気になりました。団員の中には、昔はジュニアだった指導者の先生方のお姿もありました。
 ちょっとスリムでかっこ良い碇山先生が登場。コンミスと握手して演奏開始です。1曲目はA合奏の定番曲で、何度も聴かせていただいているウッドハウスの「いなかの踊り」です。毎回初心者の空気感を漂わせながらも藤井先生がしっかりと聴かせる演奏に仕上げてくれていましたが、今回の演奏は全く違う曲に聴こえました。失礼ながらこんなに良い曲だったのですね。レベルの違いに唖然としました。最初から大満足です。
 ここで団員による挨拶と曲目の紹介があり、2曲目は、これもジュニアオケの定番曲で、何度も聴かせていただいているケテルビーの「ペルシャの市場にて」です。
 この曲では、これまでの演奏と違った新たな試みがありました。何と市場での物乞いの場面2ヵ所で、団員による合唱が加わったのです。碇山先生のアイデアでしょうか。演奏も良かったのですが、素晴らしい演出に感嘆しました。最後もバシッと決まり、聴き応えある演奏でした。
 そして最後はグノーのバレエ音楽「ファウスト」です。オペラの第5幕で踊られるバレエの7曲からなる組曲ですが、「トロイの娘の踊り」など単独で聴く機会があっても、全曲聴くのはプロ・アマを通して今回が初めてです。
 それぞれが短い曲ですので、細切れ感を感じてしまいますが、演奏はお見事でした。1曲目から弦楽アンサンブルの美しさに息を呑み、管楽器も打楽器も抜群のパフォーマンスを発揮してくれました。終曲を迫力いっぱいに演奏して〆てくれて、大きな感動を与えてくれました。
 若さとパワーにあふれる演奏は小気味良く、演奏技術がどうの、芸術性がどうのなどと御託を並べるのは全く意味はありません。こんなにも気持ちよい音楽を届けてくれるのですから、何の不満がありましょう。これですから、私のジュニア通いはやめられないのです。
 どのパートも素晴らしく、コロナ禍の中にあって、十分に練習を積み、鍛え上げられていることが伝わってきました。特に弦楽アンサンブルの美しさは特筆すべきでしょう。新潟市内のアマオケの中でも一番じゃないかと思いました。
 碇山先生による新体制の新たなスタートは大成功だったと思います。これから9月の定期演奏会に向けて練習が続くでしょうが、どんな曲をどのように演奏してくれるのか期待が高まりました。

 コロナ前でしたら、最後はジュニア邦楽合奏団とジュニア合唱団もステージに上がって、アンコールとして全員で「Believe」を歌って締めとなるのですが、今回はアンコールなしで終演です。今回は開催できたことを喜び、来年のスプリングコンサートを目標に、私も老体に鞭打ち、頑張って生きていこうと思います。

 なお、新潟市ジュニア邦楽合奏団の次の第28回定期演奏会は7月23日、新潟市ジュニア合唱団の第33回定期演奏会は7月16日に、りゅーとぴあコンサートホールで開催されます。新潟市ジュニア音楽教室はまだ発表がないですが、9月に開催されるはずです。楽しみに待ちましょう。

 赤くつぼみが色づいた白山公園の桜を眺め、黄砂が舞うどんよりとした空を眺めて駐車場へと歩きました。今日はちょっと気温は低めですけど、春っていいですね。

  

(客席:2階C3-7、\1500)