新潟市ジュニア合唱団 第32回定期演奏会
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2022年8月6日(土) 14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
指揮:海野美栄
ピアノ:斎藤愛子
 
第1部 クラシック
 少年少女合唱組曲「山四章」
  だいだらぼっちの春、山みち友だち、山の関所、みどりの山
  作詞:宮澤章二 作曲:岩河三郎

第2部 懐かしき日本の風景 〜童謡・文部省唱歌を集めて〜
 春の小川、赤い靴、村祭、お猿のかごや、桃太郎 ほか

第3部 Sunday In The Park 
 Sunday、はさみとぎ、トレロカモミロ、踊り明かそうよ、マイ・ウェイ ほか

 今日は毎年楽しみにしている新潟市ジュニア合唱団の定期演奏会です。今回は2019年7月の第29回定期演奏会以来、3年ぶりの開催となりました。毎回欠かさずに聴かせていただいている私は、チケット発売早々に購入し、この日を楽しみに待っていました。

 さて、2019年末に、中国の武漢に端を発した新型コロナ感染は、2020年になって日本でも感染が広まり、3月末の第16回スプリングコンサートは中止され、さらに7月に開催予定だった第30回定期演奏会も中止されて、関係者だけでの発表会となりました。

 昨年は、春の第17回スプリングコンサートは、客席数を減らして2公演とすることで無事に開催され、ジュニア合唱団の歌声を聴くことができて、感動に涙しました。
 8月には、2年ぶりに第31回定期演奏会が開催されることになり、チケット発売とともに購入して楽しみにしていましたが、8月になってジュニア合唱団内でコロナ感染のクラスターが発生したため、ジュニア合唱団のみならず、ジュニア邦楽合奏団、ジュニアオーケストラ教室、APRICOTのすべての活動が休止され、8月21日に予定されていた定期演奏会は中止になってしまいました。

 2022年となり、新型コロナ感染は第6波が急拡大し、3月に予定されていた第18回スプリングコンサートは中止になりました。
 そして夏になり、新型コロナ感染は第7波が爆発的に急拡大し、連日感染者数の記録を更新し続けていますが、政府は社会生活の制限は行わない方針であり、コンサートや大規模イベントも予定通りに開催されています。
 3年ぶりになる新潟市ジュニア合唱団第32回定期演奏会も開催されることになり、恒例の合唱ミュージカルは行われませんが、子供たちの清廉な歌声に涙することは間違いありません。
 また、今回は長らく合唱団を指導してこられた海野美栄先生の最後の公演となるとのことであり、特別な演奏会になることが予想され、期待は高まるばかりでした。

 8月になり今日も暑さが厳しい土曜日となりました。早めに雑務を終えて、劇場で12時開演のAPRICOT版「風の又三郎」の1回目の公演を観させていただき、大きな感動を胸にコンサートホールに移動し、今度は新潟市ジュニア合唱団を楽しませていただくことにしました。
 早めに席について、この原稿を書きながら開演を待ちましたが、次第に客席は埋まり、3年ぶりの公演への期待がホール内に溢れていました。

 となるはずだったのですが、新型コロナ感染の感染者は増え続けて減る気配は全くなく、新潟県内でも連日2000人以上の感染者が報告され、昨日には3700人を超える感染者数を記録し、危機的状況となりました。
 新潟県は「BA.5対策強化宣言」を出し、感染リスクの高い行動は控え、感染予防策を徹底するようにとの要請が出されました。コンサートの開催や参加への制限はありませんが、慎重に状況を見守る必要があます。

 ジュニア合唱団の定期演奏会は人気公演であり、毎回多数の観客で賑わいます。特に若い人たちが多数集まり、混雑することが予想されましたので、感染リスクの回避のため、APRICOTの公演ともども参加を断念しました。

 誠に残念ではありますが、業務上の問題もあり、ここは潔く断念することにし、無事に開催されることを陰で祈りました。
 今回は子供たちの歌声を聴くことはできませんでしたが、私の頭の中では素晴らしいハーモニーがこだましています。

 ジュニア合唱団、ジュニア音楽教室は新潟の宝であり、コロナ禍に負けることなく、さらなる発展を祈念したいと思います。

  

(客席:2階C3-7、¥700)