東響ロビーコンサート 〜チェロ二重奏〜
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2018年12月2日(日) 13:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール・ホワイエ
 
チェロ:ウェンシン・ヤン、 川井真由美
 


クンマー:3つの二重奏曲 op.22 No.3 より
       アレグロ
       スイスのテーマによる変奏曲

グリエール:10の二重奏曲 op.53 より
       コンモート
       ヴィヴァーチェ

バルトーク:2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲より
       からかいの歌、子守歌
       枕の踊り、スロヴァキアの歌
       ルテニアの歌、新年のあいさつ
       ルテニアのコロミイカ舞曲

ポッパー:2つのチェロのための組曲 op.16a より フィナーレ

(アンコール)
サン=サーンス(川井真由美・編):白鳥




 今日は朝から快晴。気持ち良い日曜日になりました。鉛色の空が続く冬を前にして、つかの間の太陽を漫喫しましょう。

今日は東響新潟定期の日恒例のロビーコンサートです。今回はチェロの二重奏。出演は、フォアシュピーラーの川井さんと、なんと今日の本公演のソリストのヤンさんです。これまでのロビーコンサートでソリストが出演することはなく、初めての快挙です。
 実は、川井さんがミュンヘン音楽大学に留学していたときの先生がヤンさんで、その縁で実現したのだそうです。
本公演のコンチェルト演奏前にご苦労様です。

 今日の白山公園駐車場は満車で、入庫に時間がかかり、ホワイエに駆けつけたときにはすでに演奏が始まっていて、残響豊かになホワイエに、柔らかなチェロの音が響いていました。

 1曲目のクンマーの二重奏曲が終わったところで川井さんの挨拶があり、グリエール、バルトークと演奏が続きました。いずれも初めて聴く曲に思いますが、曲想の違った短い各曲も面白く、うっとりと聴き入りました。
 川井さんの通訳(ドイツ語)でヤンさんへのインタビューがあった後に、ポッパーを演奏して予定のプログラムを終え、師弟による息の合った演奏に大きな拍手が贈られました。

 アンコールは川井さんがバッハの無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュードを弾き、それに合わせてヤンさんがサン=サーンスの白鳥を演奏するという趣向。バッチリと決まって一段と大きな拍手が贈られました。お見事でした。

 無料でこのような聴き応えある演奏を聴けるなんて、なんとも贅沢なひとときでした。すがすがしい気分でホールを後にしました。
 

(客席:左寄り後方、無料)