三浦一馬 キンテート2018 
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2018年11月3日(土) 15:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
バンドネオン:三浦一馬
ヴァイオリン:石田泰尚、ピアノ:山田武彦、コントラバス:黒木岩寿
ドラムス:石川 智、エレキギター:岡本和也
 

1st Stage:オール・ガーシュウィン

 ス・ワンダフル
 魅惑のリズム
 誰かが私を見守って
 サマー・タイム
 ラプソディ・イン・ブルー
 「ガール・クレイジー」序曲

(休憩20分)

2nd Stage:オール・ピアソラ

 オブリビオン(忘却)
 デカリシモ
 アディオス・ノニーノ
 ブエノスアイレスの冬
 五重奏のためのコンチェルト
 リベルタンゴ

(アンコール)
 ピアソラ:92丁目通り
 ピアソラ:天使の死
 

 

 今日は文化の日。晴れの特異日だそうですが、新潟も好天に恵まれ、爽やかな陽気になりました。しばらく雨の日が続いていましたので、青空は気持ち良いですね。

 某所で昼食を摂り、早めにりゅーとぴあに行きましたが、白山公園駐車場は満車。白山神社は七五三で賑わい、陸上競技場では高校ラグビーの決勝が行われていて歓声がにぎやかでした。少し離れたコインパーキングにに駐車し、紅葉が盛りの公園を散策しました。日差しが暖かく、吹く風も気持ちよく、秋を漫喫しました。りゅーとぴあ屋上をひと回りして下に降りますと、ちょうど開場となりました。

 開場後少しして入場。ステージ周りの客席は使用されませんでしたが、ほかは3階席を含め席はびっしりと埋まっており、なかなかの集客となりました。りゅーとぴあの会員はS席4000円のところ2000円に割引になったということもありましょうが、クラシックファン以外も多く来られたものと思います。

 前半はガーシュインです。三浦さんを中央に、左にヴァイオリンの石田さん、後ろにピアノの山田さん、右にベースの黒木さんとドラムスの石川さんという5人編成です。
 聴き覚えのある名曲の数々が、卓越した演奏技術に裏付けされた見事なアンサンブルで、ムードたっぷりに、スイングしながら演奏されて、聴きほれるばかりでした。

 後半はCDを発売したばかりのピアソラです。ちなみに今回の演奏ツアーはこのCD発売記念だそうです。ドラムスの石川さんが下がり、エレキギターの岡本さんが加わっての五重奏となりました。
 心に染みる大人の音楽がそこにありました。夜更けに、ブランデーグラスを片手に音楽に浸っている自分を勝手に想像しながら聴いていました。
 最後のリベルタンゴではドラムスも加わって6人編成となり、興奮と感動の中に予定されたプログラムを終えました。

 スタンディングオベーションに応えて、アンコールを2曲演奏して終演となりましたが、心に響く美しいアンサンブルに心奪われました。PAを使用しての演奏でしたが、各楽器の音量を調整くらいの最小限の使用であり、美しいホールの響きと調和していました。

 三浦一馬キンテートですから、もちろんメインは三浦さんですが、ヴァイオリンの石田さんの存在感は抜群でした。容姿、立ち居振る舞い、だぼだぼの衣裳、さすがに石田組の組長だけはありますね。客席に睨みを利かせていましたが、奏でる音楽は美しく、そのギャップが魅力です。

 サイン会に並ぶ人の列を横目に外に出ますと、既に日は暮れていました。薄暗い灯りに照らされた紅葉した木々を見ながら白山公園を抜けました。気温は高めで気持ちよい秋の宵です。一年中これくらいの気温だと良いですね。明日も晴れますように・・・。
 
 

(客席:2階C3-11、会員割引:¥2000)