今日はクリスマスイブ。子どもたちが巣立った我が家は何の予定もなく、いつもの日曜日という感じです。今週末は寒波の中休みで穏やかな天気でありがたいです。そして、いよいよ今年最後の演奏会に臨みます。
さて、今年を振り返りますと、吹奏楽のコンサートを1回も聴いていません。毎年聴いていて、今年も聴く予定にしていた新潟市民吹奏楽団も新潟ウインドオーケストラも諸般の事情で聴けず、今年最後ということで、新潟大学吹奏楽部は何としても聴こうと調整を図りました。新潟大学管弦楽団も聴けませんでしたので、その代わりという意味も込められています。
もともと聴く予定にしてチケットを買うつもりでいましたが、いつもお世話になっている某氏より招待券をいただき、ありがたく使わせていただくことにしました。この場を借りてお礼申し上げます。
この吹奏楽団の演奏を聴くのは2014年の第50回定期演奏会以来3年ぶりになります。今回の目玉は、個人的にはマーラーの交響曲第1番(第4楽章)の演奏です。この曲の吹奏楽版は8年前の2009年12月に新潟ウインドオーケストラの演奏で聴いたことがありますが、元気をもらうには相応しい曲であり、楽しみでした。
曇り空ながら気温も上がって過ごしやすい日曜日になりました。13時頃に県民会館に着きましたが、すでに開場待ちの長い列が伸びていて、ロビーから溢れて外へと出ようとしていました。私もその列に並んで開場を待ちました。
開場時間となり、2階席最前列に席を取りました。13時半からはプレコンサートとして、トロンボーン四重奏とクラリネット六重奏が楽しく演奏されました。その後ステージには赤いカーテンが下ろされ、開演を待ちました。
場内が暗転し、カーテンが下ろされたままチューニングが始まったかと思いますと、そのまま演奏が始まり、カーテンが上がるとともに照明が付いて、指揮者がおもむろに登場して演奏が続けられました。学生指揮者による演奏でしたが、若さ溢れ、鍛えられた演奏に一気に引き込まれました。通常のオーケストラとは違った吹奏楽の愉しみを感じさせてくれました。
赤いカーテンが下ろされ、短い休憩時間にサックス四重奏の演奏があり、第2部が開始されました。まず、団長の挨拶と、指揮者の岡田さんのトークがあり、カーテンが上がってクラシックステージが開演しました。
まずは吹奏楽のオリジナル曲のカンタベリー・コラールでしたが、大聖堂をイメージしたという曲目解説通りに荘厳な音の響きに感銘を受けました。
そして、私が楽しみにしていたマーラーの「巨人」です。いきなりの第4楽章ということで、ちょっと戸惑いましたが、マーラーの音楽世界に引き込まれました。
出だしは控え目な印象の演奏でした。普通のオケに比べれば、当然ながらブラスの数は何倍にもなっているわけであり、もっとパワーが溢れて、分厚いサウンドを期待したのですが、遠慮気味だったのかもしれません。若さを武器にして、破綻を恐れず、もっと爆発させても良かったのではないかと感じました。それに指揮者の好みなのかもしれませんが、メロディの歌わせ方に癖があるように感じました。まあ、原曲が大好きなもので、好き勝手言って申し訳ありません。
吹奏楽版ということで、やはりフルオケには及ばないなあと思いながら聴いていました。原曲を忠実に吹奏楽の楽器に置き換える苦労と限界は容易に想像できます。
最初はちょっと欲求不満を感じましたが、終盤は素晴らしかったです。フィナーレのホルンの大ファンファーレでは起立して演奏してくれて良かったです。やっぱりここは起立しないといけません。思わず感動が胸に込み上げ、目に涙が浮かびました。素晴らしい演奏を聴かせてくれてありがとうと胸の中で叫びました。
ふたたび赤いカーテンが下ろされ、休憩に入り、第3部のポップスステージへと向かいました。第3部も楽しい演奏が聴かれたものと思いますが、所用によりここで退席させていただきました。全部聴けないで申し訳なかったですが、第1部、第2部だけでも大満足でした。
さて、今年もあとわずか。これで私の今年のコンサート活動も終わりです。今年1年ありがとうございました。来年も良い年でありますように・・・。
(客席:2階1-34、招待券) |