パーカッション ワンコインコンサート
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2016年11月5日(土) 14:00  新潟市秋葉区文化会館
 
パーカッション:大越玲子、倉澤桃子
使用楽器:トムトム、ボンゴ、バスドラム(キック)、サスペンデッドシンバル、スネアドラム
       マリンバ、ジャンベ、チャイナドラ、コンサートバスドラム、レインスティック
 

1.シンクロナイズド (マルチアンサンブル) :吉岡理菜

2.スネアドラムデュオ
     巨人と小人     :A.V.SCOTT
     小太鼓100曲集   :岡田知之

3.楽器を使わない?リズム音楽
     ボクシングデー (ダンボール)  :W.Relteneder
     机の音楽 (机・スプーン)     :M.Menke

(準備の間マリンバでアニーローリー)

4.レインダンス (マリンバ・ジャンベ)  :A.Gomez

5.Feel the Sound in the Earth (カホン・ジャンベ) :大久保宙

(準備の間、館長のトーク)

6.プラトンの洞窟     :C.Cangelosi

7.Trio Per Uno (1楽章) (マルチアンサンブル) :N.J.Zivkovic

(アンコール) 夕焼け小焼け (マリンバデュオ)

 今日は朝から快晴。気温も20℃位まで上がって、心地良い陽気になりました。当初出かける予定はなかったのですが、好天に誘われて秋葉区へと出かけました。

 今日のコンサートは、新潟を代表する打楽器奏者といっても良い大越玲子さんと倉澤桃子さんのパーカッションのコンサートです。二人の演奏はこれまでに何度も聴かせていただいていますが、昨年10月のジョイントリサイタル以来1年ぶりになります。

 所用を済ませてホールに到着。ちょうど開場が始まったところでした。私もチケットを買って入場し、中段のやや右寄りに席を取りました。子供たちの団体がいたりして、老若男女で賑わっていました。
 ステージ上には打楽器がずらりと並んでいましたが、すべて二人が所有する楽器を自宅から運んできたんだそうです。運搬も大変だったことでしょう。

 興ざめのブザー音とともに開演。最初は多種の打楽器を駆使しての演奏です。「シンクロナイズド」という曲の通りに、二人の見事なシンクロに驚嘆しました。
 その後は二人による楽器説明を行いながら演奏が進められました。見事な撥さばきに聴きほれるばかりでした。ダンボール箱を叩いたり、机をスプーンで叩いたり、多彩な演奏で楽しませてくれました。

 リズムだけで飽きかけたところでマリンバ演奏を交えたりして構成に工夫が伺われました。圧巻は「プラトンの洞窟」でしょうか。ステージ上に座ってステージを叩くというもので、昨年も聴いたことがありますが、さすがと唸らせました。哲学的意味のこめられたこの曲は、ジェスチャーで叩くしぐさをする場面があるのですが、静寂なはずなのに音が聴こえるように思えるのが不思議です。

 畳み掛けるようなリズムの連続で疲れたところで、アンコールは口直しにマリンバ演奏で〆てくれました。終演のアナウンスも自分たちでやるという演出にはニヤリとさせられました。

 休憩なしで1時間15分ほどの公演でした。新潟の音楽家による素晴らしい演奏を500円で聴けるという企画は素晴らしいですね。
 来月は18日に「ソプラノ ワンコインコンサート」(S:根來加奈、Pf:田中幸治)が予定されています。秋葉区文化会館の企画力を賞賛したいと思います。館長さん、頑張ってくださいね。

 

(客席:11-29、¥500)