新潟市民吹奏楽団第89回定期演奏会
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2015年11月23日(月) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:竹内公一、渡辺英雄
ゲスト:新通ジュニアウインドアンサンブル
司会:近藤京子
 
第1部 クラシックステージ

田坂直樹:マーチ「プロヴァンスの風」 (指揮:竹内公一)
スウェアリンジェン:ロマネスク (指揮:渡辺英雄)
福島弘和:空への祈り 〜吹奏楽のための心象スケッチ〜 (指揮:竹内公一)
アーノルド/近藤久敦・編:序曲「ピータールー」 (指揮:渡辺英雄)

(休憩15分)

第2部 ゲストステージ 新通ジュニアウインドアンサンブル (指揮:三國晃弘)

ラヴェル/高木登古・編:バレエ音楽「マ メール・ロア」より
         眠りの森のパヴァーヌ、パゴダの女王レドロネット、妖精の園
新井 満/小島里美・編:千の風になって
宮川成治・編:妖怪ウォッチ メドレー
(アンコール)ザッツ・ア・ブレンディ

(休憩15分)

第3部 ポップスステージ

シフロン&ジアッチーノ/宮川成治・編:「ミッション:インポッシブル」のテーマ
                                     (指揮:渡辺英雄)
スキャッグス/小野崎孝輔・編:ウィ・アー・オール・アローン (指揮:渡辺英雄)
葉加瀬太郎/天野正道・編:情熱大陸 (指揮:竹内公一)
レノン&マッカートニー/カカヴァス・編:シンフォニックビートルズ (指揮:竹内公一)

(アンコール)
1.指揮:渡辺英雄 イン・ザ・ムード
2.指揮:竹内公一 ?
 

 何だかんだで毎年聴いている新潟市民吹奏楽団です。新潟で一番長い歴史を誇り、昨年創立50周年を迎え、今回は何と89回目の定期演奏会です。正統的な吹奏楽を聴けるのがこの吹奏楽団の魅力です。いつもチラシは小さいですけれど、聴かせてくれる音楽は雄大です。
 そして楽しみなのが第2部のゲストステージです。今回は昨年に引き続いて、新通小学校の新通ジュニアウインドアンサンブルの出演です。子供たちのほのぼのとした演奏が魅力です。

 ゆっくりと昼食を食べ、ホールに到着しましたら、すでに開場が始まっていました。客席は1階と2階席のB、C、Dブロックのみ使用されていましたが、なかなかの盛況です。Cブロックに空きを見つけて着席しました。

 いつものように近藤京子さんの司会で演奏が進められました。第1部はクラシックステージで、これぞ吹奏楽というような曲です。竹内先生の指揮による軽快なマーチで開演し、以後渡辺先と交互での指揮で演奏されました。いずれも見事な演奏であり、特に最後の「ピータールー」は重厚で、聴き応え十分でした。

 第2部はゲストの新通ジュニアウインドアンサンブルです。小学生の演奏とは思えない立派な吹奏楽を聴かせてくれました。昨年も書きましたが、私の娘がかつてこのアンサンブルに所属していたことがあり、私が吹奏楽を聴くきっかけになりました。
 金管バンドはよくありますが、ちゃんとした吹奏楽をやっている小学校は少ないものと思います。今年の日本管楽コンテスト全国大会に全国34校の一つとして出場したというのはたいしたものですね。
 もちろん大人の演奏と比べるべくもありませんが、子供たちの熱演を前にしますと、感動を抑えきれなくなり、涙がこみ上げてきました。

 第3部はポップスステージです。ポップスといっても、くだけきれずに、あくまで吹奏楽として「聴かせる」のがこの団体の魅力です。もうちょっと遊んでもいいように思いますが、この誠実さが良いですね。

 アンコールを各指揮者で1曲ずつ演奏して終演となりましたが、内容豊富で、吹奏楽を楽しんだという満足感に浸ることができました。

 来年春の演奏会は、もうひとつの新潟の雄である新潟ウインドオーケストラとの共演です。これは楽しみですね。

 

(客席:2階C4-6、¥800)