QUARTET PAPAS
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2015年7月25日(土) 14:00  旧二葉中学校 音楽室
 
QUARTET PAPAS: Vn1:粟津 惇、Vn2:青山英里香、Va:武田麻耶、Vc:奥村 景
 

マーメイド・ラグーン

魔女の宅急便メドレー

ラヴェル:弦楽四重奏曲 より 第1、第2楽章

シュナイダー:弦楽四重奏曲第3番「日は昇り、日は沈む」 より 
                      第3楽章「ウェディング・ダンス」
               
映画メドレー
  
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ〜ミッション〜ロメオとジュリエット〜ひまわり

ロシア民謡メドレー
  
ポリュシュカポーレ〜トロイカ〜カチューシャ〜コロベイニキ〜カリンカ

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲「ラズモフスキー3番」 より 第3、第4楽章

(アンコール)
クロノス・カルテットの曲(曲目不詳)
 
 

 現在新潟市内で開催中の水と土の芸術祭の関連イベントとしてのコンサートです。クァルテット・パパスは桐朋学園大学の同期で結成された弦楽四重奏団であり、チェロが新潟市出身の奥村景さんということで、このイベントに参加することになったようです。
 奥村景さんの演奏は、これまでに何度か聴いたことがありますが、このメンバーでの演奏は聴いたことはありません。どんな演奏を聴かせてくれるか期待が高まりました。

 西堀に車をとめ、いつもの三吉で中華大盛りを食べ、Next21前から運行している無料シャトルバスで旧二葉中学校に向かいました。冷房の効いた車内で、快適に会場に到着しました。

 旧二葉中学校の校舎が、今年の水と土の芸術祭のメイン会場(ベースキャンプ)となっています。3階の校舎の各所に作品が展示されており、開場までの間に作品を見て回りました。興味深い作品がいろいろありましたが、「培養都市 COLONY 」という映像作品が見ごたえがあり、2回見てしまいました。

 さて、コンサートの会場は1階奥にある音楽室です。開場とともに正面に席を取り、開演を待ちました。冷房のない教室で、窓から風は吹き込むものの、暑さが身に染みます。

 4人が登場して開演しました。お馴染みの曲と本格的なクラシック曲を取り混ぜた意欲的なプログラムです。クラシック曲以外は、全て奥村さんの編曲だそうです。

 硬軟取り混ぜた曲目を卓越した演奏で聴かせてくれました。暑さの中、クラシック曲をしっかりと演奏し、特にラズモフスキー3番は渾身の演奏であり、暑さを吹き飛ばすような熱い演奏にノックアウトされました。
 ラヴェルの弦楽四重奏曲は曲の良さを再認識することができました。現代曲(2002年作曲)であるシュナイダーの弦楽四重奏曲はジャジーでロックテイストに溢れていて、ダニエル・シュナイダーという作曲家を知ることが出来たことは大きな収穫でした。そもそも、シュナイダーを演奏するためにこのカルテットを結成したそうです。

 1時間ちょっとのコンサートでしたが、内容は充実しており、若き俊英たちの素晴らしい演奏に接し、満足感でいっぱいでした。こんな演奏を無料で聴けてありがたかったです。今度はホールでのフルコンサートを聴いてみたいです。またの来演を楽しみに待ちたいと思います。

 帰りも無料シャトルバスを利用しましたが、私一人で貸し切りでした。贅沢気分で帰路に着きました。
  

(客席:正面、 無料)