野上詩織 インストアライブ 
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2015年3月21日(土) 14:00  コンチェルト
 
ピアノ:野上詩織
 


スカルラッティ:ソナタL413
スカルラッティ:ソナタL495

チャイコフスキー:四季より 1月 炉端にて
チャイコフスキー:四季より 8月 収穫

メトネル:忘れられた調べ第1集より 田舎風の舞曲
メトネル:忘れられた調べ第1集より 夕べの歌

(アンコール)チャイコフスキー:四季より 5月 白夜

(アンコール第2部、ゲスト演奏)

ピアノ:石井愛美  
     リスト:ためいき

ピアノ:三宅月海 
     ショパン:バラード第1番

ソプラノ:比護慧子 (ピアノ:野上詩織)
     ガスパリーニ:あなたへの愛を捨てることは
     モーツァルト:さぁ、いとしい人よ
 

 
 
 今日は春分の日。好天に恵まれ、過ごしやすい休日となりました。今日は恒例の、コンチェルト・インストアライブに参加しました。回を重ねて、40回目とのことです。

 今回の演奏は、この春に新潟中央高校音楽科を卒業された野上さんの卒業記念ライブです。非常に緊張されていたようであり、最初のスカルラッティは聴くほうも緊張させていただきましたが、チャイコフスキーやメトレルなどは、なかなか良い演奏だったと思います。アンコールも良かったです。しっかりと曲の良さを感じ取ることができました。
 演奏技術がどうのという以前に、聴く人の心をつかんで、ほんわかとした気持ちにさせてくれるのは、天性のものなのでしょう。天真爛漫で、裏表のない純真さを感じさせる素晴らしい娘さんです。無限の可能性を秘めた原石が、これから大学に進まれて、どのように磨かれ変身していくのか、陰ながら応援していきたいと思います。

 予定のメニューが終わった後の第2部も良かったです。ゲスト、飛び入りの三人とも実力者ですから、それぞれの魅力を発散させておられました。
 野上さんと同様に、石井朋子さんの指導を受けておられるという石井さんの演奏に感激し、突然の指名で、いきなりの演奏でも動じなかった三宅さんに驚嘆しました。そして、比護さんの見事な歌声を聴けたのも良かったです。ピアノ伴奏のトラブルにも全く動じないで、歌い続ける落ち着きは、将来の大器を予感させました。

 結局4人の演奏を聴くことができましたが、それぞれが個性があって、いずれも素晴らしい若者です。新潟にこんな逸材がゴロゴロしているなんて、すばらしいことですね。こういう機会を与えてくださったコンチェルトの佐藤さんに感謝申し上げます。

 それにしましても、若さは良いですね。元気をたっぷりいただいて、心晴れやかに会場を後にしました。

   
(客席:窓際、寸志)