アンサンブル・ビュッシュ ランチタイムコンサート
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2014年11月20日(木) 12:15  福岡国際会議場 メインホール
 
アンサンブル ビュッシュ
 フルート:大里美貴、オーボエ:末宗ゆり子、クラリネット:田中裕里佳
 ホルン:田中美染香、ファゴット:池田治彦
 

プーランク:ノヴェレッテ

イベール:3つの小品

ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック・セレクション

ファルカシュ:17世紀の古いファンガリー舞曲集

福島弘和:夕暮れについて(夕焼け小焼け変奏曲)

(アンコール)
久石 譲:天空の城ラピュタ より 君をのせて
 
 
 仕事で福岡に出張してきましたが、昼食の時間にこのコンサートがあり、聴かせていただきました。クローズドのコンサートではありますが、せっかくですので紹介させていただきます。
 国際会議場内の巨大なメインホールが会場でした。聴衆はまばら。室内楽にしてはホールが大きすぎに思えましたので、前方中央に席を取りました。

 アンサンブル・ビュッシュといっても全く存じ上げませんでしたが、福岡市内を中心に活躍する若手音楽家による木管室内楽グループだそうです。ビュッシュとはフランス語で薪を意味するそうで、木管楽器ならではのぬくもり豊かな音色と、暖炉で燃える薪を囲むときのような暖かい気持ちになれる音楽を届けることを目標に活動しているそうです。

 色とりどりのドレス姿が美しい5人が登場。左からフルート(青)、オーボエ(水色)、ホルン(オレンジ)、ファゴット(黒)、クラリネット(ワインレッド)と並びました。ファゴットは文字通り黒一点です。

 フルートの大里さんの挨拶と曲目紹介を交えながら演奏が進められました。若手の音楽家の皆さんですが、演奏は安定感があり、アンサンブルも良かったです。曲目も良く考えられていたと思います。会議場という音楽家にとってはアウェイ状態の中で素晴らしい演奏を聴かせていただき、大いに楽しめました。

 木管五重奏といいますと、先日アルスノヴァ木管五重奏団の演奏を聴いたばかりです。最初に演奏されたプーランクのノヴェレッテは、アルスノヴァでも最初の曲として演奏されています。木管アンサンブルにとっては定番なのでしょうか。

 どの曲も良い演奏でしたが、面白かったのは夕焼け小焼け変奏曲でした。全部で14の変奏からなっていましたが、ボレロ風、アラビア風、剣の舞風など多彩な変奏で楽しめました。

 1週間のうちに偶然にも2つの木管五重奏団の演奏を聴くことができました。アルスノヴァも良かったのですが、申し訳ないですが、ビュッシュの皆さんの方がうまかったような気が・・・。ごめんなさい。

 全国的には有名でなくても、全国それぞれの街で活躍する音楽家は多いものと思います。新潟でも数多くの皆さんが活躍されていますが、福岡のような大都市にはさらに多くの音楽家がおられるはずです。そういう皆さんの演奏を聴く機会はめったになく、今回は貴重だったと思います。
 

   
(客席:E−28、無料)