暮らしっく広場2014 和楽 〜和と洋が織りなす幻想の奏〜
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2014年10月4日(土) 14:00  黒埼市民会館
 
薫風之音(尺八:鯨岡 徹、箏:藤崎浩子)
ヴァイオリン:松村牧子
ピアノ:鈴木賢太
 

1.宮城道雄:春の海 (箏・Vn)

2.岡野貞一/鯨岡徹・編:おぼろつきよ〜春風の調べ〜 (箏・Vn)

3.長澤勝俊:絵馬 より 第1楽章 (尺八・Pf)

4.尺八本曲:鹿の遠音 (尺八)

5.八橋検校:六段の調 (箏)

6.中山晋平/藤崎浩子・編:砂山〜汐鳴りのしらべ〜 (箏・尺八)

7.鯨岡徹:月の雫 (箏・尺八)

8.チャイコフスキー:ピアノ曲集「四季」より 秋の歌 (Pf)

9.吉崎克彦:哀歌 (十七弦・尺八)

10.葉加瀬太郎/鯨岡徹・編:情熱大陸 (箏・尺八・Vn・Pf)

(アンコール) ふるさと〜千本桜
 
 

 新潟大学教育学部音楽科と西区役所との共催による「暮らしっく広場2014」は、8月のPart39月のPart4を聴かせていただきましたが、今回は最終公演のPart5です。私は西区民ですので、今回も聴かせていただくことにしました。

 今回は「和楽」ということで、和と洋のコラボがテーマです。和の代表は、新潟で活発な活動をされている薫風之風のお二人、洋の代表は、われらが潟響の美しきコンミス・松村さん、そして教育者として、演奏者として活動されている鈴木さんです。

 受付で名前をチェックされ、開場の列に並び、松村さん、藤崎さん目当てに、正面最前列に席を取りました。音楽ホールではありませんので、音響よりも割り切ってヴィジュアル重視です。

 紫色のドレスが麗しい松村さんと、和洋折衷(右半分が着物、左半分がドレス)の衣裳の藤崎さんが登場して開演です。箏とヴァイオリンという珍しい組み合わせですが、美女二人が奏でる美しい調べが心を癒しました。

 以後各人のトークを交えながら、楽しく肩の凝らない演奏が繰り広げられました。鯨岡さんはラテン系といいますかアンデス系の衣裳に草履履き。鈴木さんは黒シャツでシックに決めていました。

 尺八とピアノによる「絵馬」は、芸術作品としても聴き応えあるものであり、最も心打たれました。尺八独奏の「鹿の遠音」は鯨岡さんの面目躍如の名演。藤崎さんは2台の箏と十七弦を弾き分けて大活躍。鈴木さんの優しいピアノの調べも心に染みました。

 最後は4人揃って情熱大陸。編曲も良くて盛り上がりました。アンコールを2曲続けて終演となりましたが、4人それぞれの良さが出た良いコンサートでした。中でも、鯨岡さんの存在感は際立っていました。

 PAが使用されていましたが、程よい音量で、楽器の音色を損なうことがなくて良かったです。でも、ホールの大きさを考えますと、PAなしでも良かったように思います。

 この企画は、新潟大学教育学部の学生さんの企画運営によってなされましたが、良い運営だったと思います。今年度はこれで終わりになりますが、来年はどんな企画をしてくれるか楽しみに待ちたいと思います。


(客席:正面1列目、無料:要申し込み)