ひがし区新緑コンサート | |
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2014年6月1日(日) 14:00 新潟市東区プラザホール | |
管弦楽:新潟東シティ管弦楽団 指揮:佐藤 匠 ピアノ:佐藤真由子、ヴァイオリン:加藤礼子、フルート:小笠原直子 |
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(アンコール) |
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今日から6月。衣替えです。先週からの暑さが今日も続き、うっとうしいような日曜日になりました。朝は町内会の草取りがあり、疲労も蓄積し、外出する気も失せそうでしたが、結局出かけてしまいました。 新潟市で一番新しい市民オケである新潟東シティ管弦楽団の演奏はこれまで聴いたことがなく、東区プラザも行ったことがありませんでしたので、このコンサートに行くことにしました。 東シティ管弦楽団は、その名の通り、東区を拠点に活動しています。初心者でもオケに参加でき、入場料は無料、「地域の宝」である乳幼児を積極的に受け入れること、ボランティア出張演奏を年間最低10回以上実施することなどを基本理念としているのは素晴らしいことと思います。 お昼をゆっくりと食べ、東区役所に向かいました。ここはかつてはイトーヨーカドーであり、家族でよく行った思い出深い場所です。イトーヨーカドーが撤退した後は区役所として利用され、その2階に東区プラザがあります。この中に、収納式で300席の多目的ホールが作られており、ステージには立派な音響反射板を備えています。 客の入りは数十人というところでしょうか。宣伝されていませんでしたから、区民以外は知らない人が多かったのではないかと思います。乳幼児歓迎のコンサートですので、実際に乳幼児も多くおられ、ステージ上の団員に「ママー!」という声がかけられていました。 団長の安原さんの挨拶があり、以後安原さんの司会進行で演奏が進められました。最初は、新潟シューベルティアーデでおなじみの佐藤さんの指揮で、日本の歌が4曲演奏されました。いかにもアマチュアというようなほのぼのとした演奏でしたが、ちゃんとした形になっていて、演奏する楽しみが伝わってきたように感じました。 続いては、なんと団長の安原さんの歌と佐藤さんのピアノでした。当初は、佐藤さんのピアノ独奏と、安原さんの独唱を分けてやる予定でしたが、急遽合体して演奏したそうです。プロといって良い佐藤さんのピアノはしっかりしたものでしたが、安原さんの歌声もなかなかのものでした。 続いてはフルートアンサンブルの演奏。簡略化した編曲と思いますが、ちゃんと楽しめる演奏になっていて良かったと思います。 次は、指導されているヴァイオリンの加藤さんとフルートの小笠原さんを迎えてのスペシャルプログラムです。まず、加藤さんが演奏しましたが、さすがにうまいですね。最近「りゅーとぴあ春フェスタ」で聴いたばかりですが、音に潤いがあり、音量も豊かで、歌心もあります。すばらしいヴァイオリニストだと思います。 続いて小笠原さんの演奏でしたが、佐藤さんのピアノと噛み合って、聴き応えあるコンチェルトを聴かせてくれました。 当初のプログラムでは、次は弦楽アンサンブルのはずでしたが、カットされ、休憩を置いてオーケストラ演奏になりました。スペシャルプログラムで素晴らしい演奏を聴かせてくれた加藤さんはコンマス席に着き、小笠原さんもオケに入りました。 佐藤さんの指揮の下、モーツァルトの40番の第1楽章が演奏されました。ゆっくりと音を確認するように演奏が進みましたが、良く頑張ってくれました。 団員不足からか編成は不規則であり、弦は5-3-4-3で、コントラバスはいません。そのくせフルートが7人いたりと、この編成に合わせての編曲も大変だったのではないでしょうか。でも、ちゃんと聴かせる演奏に仕上がったと思います。ご高齢そうな団員も多く、これぞ市民オケというようで、ほほえましく感じました。 アンコールもしっかりした演奏でした。初心者が多いこのオケで、ここまでの演奏に仕上げるのはたいへんだったと思います。指揮の佐藤さんも賞賛すべきと思います。 終演後は団員がロビーに出て見送ってくれて感激しました。いたずらに背伸びすることなく、東区の地で地道な活動を続けていることは賞賛すべきと思います。もっと団員が増えて、ちゃんとした編成になると良いですね。今後の発展を祈念し、陰ながら応援したいと思います。 (座席:E-15、無料) |