茂木大輔のオーケストラ・コンサート No.9  ベートーヴェン「第九」徹底解説!
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2013年6月30日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮・話:茂木大輔
オーケストラ:もぎオケ交響団(コンサートマスター:伊藤文乃)
ソプラノ:渡邊英津子、メゾソプラノ:宮川千穂、テノール:岡本泰寛、バリトン:押川浩士
混声合唱:もぎオケ「第九」合唱団(合唱指揮:安藤常光)
 


ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」


第1部:「第九」徹底解説(各部解説と部分演奏)

 第1楽章
 第2楽章
 第3楽章
 第4楽章

 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調より 第5楽章冒頭
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」より 第4楽章
 (弦楽四重奏:クァルテット・ソレイユ)

(休憩15分)

第2部:全曲演奏
 
 

 梅雨の中休みで好天となり、青空が爽やかな週末となりました。今日は他にも行きたかった公演(TAO)があったのですが、こちらを選択しました。

 茂木大輔さんによる解説付きコンサートも、今回で9回目となりました。年に1回の企画かと思っていたのですが、今年は1月に第8回をやったばかりなのに、半年もたたずに第9回となったのはどうしてなんでしょう。
 ともあれ、第9回なので「第九」ということなのか、今回は真夏の「第九」となりました。オケを編成するだけでも大変なのに、「第九」となれば独唱者4人に合唱団が必要です。これで終わりということではないでしょうが、思い切ったプログラムと思います。

 いつものようにパイプオルガンの前にスクリーンが設置されていました。合唱団、オケ、独唱者、茂木さんの順に登場して、前半の開演です。
 オケの編成は、いわゆる10型で小ぶりです。オケの後方に独唱者と合唱団が着席しました。いつものように楽章順に、演奏を交えながらの解説でしたが、内容豊富で楽しめました。

 最後にクァルテット・ソレイユの皆さんが演奏した弦楽四重奏も良かったです。この美女4人はオケでも演奏されていましたが、お若いはずですが、なかなかの実力者でいらっしゃいます。常設の弦楽四重奏団は珍しいと茂木さんが話されていましたが、今後の活躍が期待されます。

 後半は全曲演奏です。早めのテンポで、グイグイと躍動感ある演奏でした。もぎオケは当然ながら臨時編成のオケですが、実力者揃い。皆さんうまいです。特に木管群は良い音を出していましたし、弦も良かったです。ティンパニも大活躍。私が大好きな行進曲の部分の大太鼓の重い響きも良かったです。もしかして、これまで聴いた第九の中でも一番かもしれません。

 独唱者も合唱も元気があって良かったです。変に重苦しいこともなく、軽快な「第九」は爽やかであり、暑い時期に聴くには心地良かったです。

 スクリーンに投影される解説を見ながら聴いていると、全く飽きることもありません。解説の面白さもありますが、やっぱり演奏の良さが光ります。こんな良い演奏を低料金で聴けるなんて、何とも贅沢に思われます。

 今回で9回目となりますが、毎回素晴らしい演奏を聴かせてくれます。第10回がどうなるのかの予告はありませんでしたが、来年に期待したいと思います。
  

(客席:2階C6−10、S席:会員割引:¥4500)