新潟シューベルティアーデ −シューベルトの歌曲 その魅力を味わう Vol.5−
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2013年2月17日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 スタジオA
 
ソプラノ:田辺千枝子、メゾソプラノ:中森千春、テノール:高橋宣明、バリトン:佐藤 匠
ピアノ:栄長敬子、片桐寿代、八子真由美
 

フランツからの花束

野ばら D257              (佐藤、Pf:片桐)
花の言葉 D519
花の苦しみ D731
蝶 D633                 (高橋、Pf:栄長) 
花の歌 D431 
リーゼンコッペの頂上で D611
ミューズの子 D764
子守唄 D498
セレナード D889            (田辺、Pf:片桐) 
花の手紙 D622 
忘れな草 D792             (中森、Pf:八子)

(休憩15分)

「美しき水車小屋の娘」 D795 より
     水車屋の花           (高橋、Pf:栄長)
     枯れた花
     水車屋と小川          (佐藤、Pf:片桐)
     小川の子守唄

流れ D693                (田辺、Pf:八子)
夜咲きスミレ D752
ばら D745
死に寄せて D518            (中森、Pf:八子)
ズライカ 第二 D717

アンコール
      楽興の時第3番 (Pf:栄長)
      子守唄       (八子、片桐、田辺、中森、高橋、佐藤、Pf:栄長)
 
 

 今年で5年目となるこのコンサートは、毎回満席の人気公演となり、今回も早々にチケット完売となりました。高橋先生からご案内をいただき、早々にチケットを買っていて良かったです。今日は他にも興味深い公演が重なっていたのですが、地元の音楽家を応援するため、この公演を選びました。

 今日は時折青空も見え、比較的過ごしやすい日曜日となりました。西区某所でラーチャンを食べ、所用を済ませてりゅーとぴあに向かいました。

 開場時間とともに入場。右側最前列に席を取りました。毎回テーマの設定に苦労しているそうですが、今回は「フランツからの花束」と題して、花にちなんだ曲を集めたそうです。中央にプロジェクターが置かれ、歌に出てくる花が投影され、一部の歌曲の歌唱中には、歌詞が投影されました。

 解説をはさみながら演奏が進められましたが、各出演者とも素晴らしい歌声でした。音楽の指導者として活躍されている方々であり、当然なのかもしれませんけれど。
 これまで何度か聴かせていただいておりますが、これまで以上の歌唱に感動させていただきました。黒シャツでダンディな歌声で渋く決めた佐藤さん、張りのある明るい歌声で情感豊かに大熱演だった高橋さん、ダークグリーンのスリムなドレスで、後半はバラの花で着飾り、華を感じさせた田辺さん、若いはずなのに風格すら感じさせる落ち着いた歌声の中森さん、それぞれに魅力ある歌声でしたが、特に中森さんの声量のある朗々とした歌いぶりには感銘を受けました。
 ピアノの栄長さん、片桐さん、八子さんとも、素晴らしいサポートだったと思います。アンコールでは栄長さん以外のピアノのお二人も歌に加わり、素晴らしいアンサンブルでした。

 歌詞の対訳も配布され、参考になりましたし、資料的価値も高く感じました。プロジェクターも効果的に使われ、内容は充実していました。
 シューベルトの歌曲だけを歌い続けている独自の活動は賞賛されるべきと思います。チケット完売で、聴きたくても聴けなかった方も多かったと思われます。来年も2月11日に、スタジオAで開催されます。もう少し大きいホールでも集客できると思いますが、スタジオAのサロン的雰囲気が良いものと思います。
 

(客席:右手1列目、1500円)