毎年欠かさずに聴いているジュニアオケの定期演奏会です。昨日は上京したので、本来なら宿泊して、今日もコンサートを聴いてから帰るところなのですが、ジュニアオケを外すわけにはいきません。毎年たくさんの感動をいただいていますから、万難を排して駆けつけねば・・・。
ということで、西区某所で「ラーチャン」を食べ、早めに会場入りしました。開場30分前に列に並び、Cブロック最前列に席をとりました。
まずは、開演前のロビーコンサートをバルコニーで聴きました。いつものように、ファンファーレを階段で演奏し、その後フルートアンサンブル、クラリネットアンサンブルと続き、最後は弦楽でリベルタンゴ。うーん、いつもながら素晴らしいですね。
客席に戻り、いよいよ開演です。最初は初々しいA合奏です。チューニングからして危なげで、ほほえましさを感じました。お馴染みの「いなかの踊り」で演奏が開始されましたが、なかなか良い音を出していて、これまでよりしっかりしたオーケストラサウンドになっていました。「カヴァレリア・ルスティカーナ」ではちょっと息切れしちゃったようで、有名な間奏曲がそれらしく聴こえませんでしたが。でも、良い演奏だったと思います。
続いては真打のB合奏です。最初は「軽騎兵序曲」。冒頭のファンファーレがバッチリと決まり、厚みと迫力のある、しっかりした演奏でした。クラリネットのソロもお見事。
この曲はこの春に、新潟交響楽団がクラシックストリートで取り上げ、6月の定期演奏会でも演奏してますが、もしかしたら、今日の演奏の方が良かったかも・・・。
休憩後はメインのブラームスの1番です。ジュニアが演奏するには難曲かと思いましたが、頑張ったと思います。第2楽章など、ちょっとほころびもありましたが、全体として良くまとまっていました。コンミスのヴァイオリンソロも無難にこなしていました。第4楽章の歓喜のファンファーレからクライマックスへ。上野先生の熱気あふれる指揮に応えて、しっかりと盛り上げてくれました。終わり良ければ全て良し。これまでのミスなど帳消しにしてくれました。
そしてアンコールはお決まりの「威風堂々」。私はこれを聴くために1年生きているようなものです。オルガン席に山本さんが出てくると胸が高鳴り、涙がこみ上げてきます。この曲を最後に高校3年生は卒団していきます。そんな思いが込められたこの曲、この演奏は、どんなプロの演奏でもかないません。
演奏が進み、最後にオルガンが加わる頃には、目に涙があふれ、感動の嗚咽をがまんすることができませんでした。この感動は何なのでしょうか。これがジュニアオケの魅力であり、毎年聴きに来ている所以です。
冷静に演奏を評価すれば、いろいろ指摘すべき所はありますが、そんなことは些細なこと。これほどまでの感動をいただけるのですから、何も言うことはありません。昨夜聴いたN響の10倍は感動しましたから・・・。
(客席:2階C2−9、無料) |