新潟県立新潟中央高等学校音楽科第14回定期演奏会 
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2011年12月18日(日) 13:30  新潟県民会館 大ホール
 
 
第1部 音楽科オーケストラ合奏
       ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93 第一楽章

     音楽科合唱
       女声合唱組曲「悲しみの意味」より 3.椿  6.悲しみの意味
       女声とピアノのための「花冷えのあとで」より 「うたのゆくさき」

(休憩10分)

第2部 オーボエ二重奏
       モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より 「恋とはどんなものかしら」
       マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲

     フルート独奏
       フォーレ:ファンタジー 作品79

     ソプラノ独唱
       成田為三:浜辺の歌
       ヘンデル:どうして私にできようか

     ファゴット独奏
       モーツァルト:ファゴット協奏曲 変ロ長調 第一楽章

     ピアノ独奏
       リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」より 第一曲 婚礼

第3部 音楽科卒業生を迎えて (ピアノ:小黒亜紀)
       ラフマニノフ:10の前奏曲 作品23 より 第2,4,5,6,7番

(休憩15分)

第4部 音楽科オーケストラ・合唱
       フォーレ:小ミサ曲
            I.キリエ、II.サンクトゥス、III.ベネディクトゥス、IV.アニュス・デイ

(アンコール) シュランメル:ウィーンはウィーン
  
 
 
 実は今年でおしまいになるメサイアを聴こうかと最後まで悩んだのですが、これを聴くことにしました。メサイアの当日券を買おうとりゅーとぴあに行ったのですが、懐が寂しいことに気付き、結局無料のこのコンサートにしたというのが真相です。

 会場の県民会館は1階席のみ使用されました。はじめは空いていましたが、だんだん混みあってきて、ほどほどの盛況となりました。

 音楽科の生徒さんは、自分の専攻のほかに、オーケストラ合奏と合唱もやっているそうです。たとえば、ピアノ専攻であったとしても、チェロを演奏したり合唱をしたりということです。今日のコンサートは、その音楽科の生徒が総動員しての手作りのコンサートです。

 最初は、オーケストラによりベートーヴェンが演奏されました。弦のアンサンブルに若干の危うさがありましたが、十分に鑑賞に堪える良い演奏だったと思います。

 続く合唱は期待通りの素晴らしい歌声で、曲も歌も良かったです。さすがに中央高校の合唱は聴き応えありますね。

 休憩を挟んでの第2部は、個人の演奏でしたが、いずれもうまかったです。選抜された生徒たちなんでしょうが、たいしたものと感心しました。特にソプラノ独唱はすごかったです。とても高校生とは思えず、将来が楽しみに感じました。ピアノ伴奏も良かったです。

 第3部は、OGの小黒さんの演奏でした。赤いお姫様ドレスが麗しく、乙女チックな容姿とは裏腹に、力強い演奏を聴かせてくれました。

 休憩後の第4部はオケと合唱の共演で、フォーレが演奏されました。フォーレの宗教曲といえばレクイエムがあまりにも有名ですが、こんな曲もあったんですね。
 音楽科の先生による管弦楽版編曲とのことですが、良い演奏だったと思います。オケは小編成ですが、コントラバスが6台あり、アンバランスに思いましたが、低音が良く響き、重厚さを生み出すに良かったと思います。ティンパニは演奏したり歌ったりと大変そうでした。

 アンコールを楽しく演奏して終演になりましたが、いずれの演目も、期待以上のできであり、感動しました。先生の指揮以外は、ピアノ伴奏、譜めくり、ステージのセッティングなど生徒がこなしており、キビキビした所作も好感が持てました。指揮をした先生もかっこ良かったです。

 さすがに音楽を学ぶ生徒さんはすごいですね。音楽家や指導者を目指しているものと思いますが、これからも研鑽を積み、夢に向かって羽ばたいてほしいと思います。

 
(客席:1階 17-17、無料)