新潟交響楽団 創立80周年記念 第89回定期演奏会
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2011年11月27日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:松沼俊彦
ピアノ:三船優子
 


J.シュトラウスII:皇帝円舞曲 Op.437

ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー

(休憩)

マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」


(アンコール)
マーラー:交響曲第5番より アダージェット
 
 

 実はこのコンサートは、先日のベルリン・フィルとならんで、この秋最も楽しみにしていたものです。まだプログラムが発表にならない頃、来月で閉店となるコンチェルトさんから、秋の潟響はすごいですよという情報をいただきました。なんと三船優子をソリストに迎えるとのこと。ヴィジュアル重視の私としましては心もウキウキでした。
 演奏曲目は、私の大好きなラプソディ・イン・ブルーとマーラーの1番。いつもは自由席なのですが、今回ばかりは奮発して、指定券まで買って、今日の日を待ち焦がれていました。

 今日は朝から上天気。太陽のありがたさを実感しました。今日は指定券で並ぶ必要がないので、1時過ぎに行くと、白山公園の駐車場は満車。市役所に駐車してホールに向かいました。

 ホールに入ると、ステージ前方とP席に花が配されていて、80周年の祝祭気分を盛り上げていました。いつになく、客の入りは良く、9割くらいの入りでしょうか。満員御礼と言っても良いでしょう。

 拍手の中団員が入場。遅れて松村さんが登場して大きな拍手が贈られました。松沼さんが颯爽と登場して、最初は皇帝円舞曲です。大編成での演奏で、元気が良すぎたようにも思いますが、良い演奏だったと思います。

 場内が暗転し、ステージのひな壇が一旦崩され、ピアノが運び込まれました。続いてはラプソディ・イン・ブルーです。ドラエモンブルーのドレスが美しい三船さんが登場。やはり容姿端麗。うっとりします。
 最初のクラリネットのグリッサンドが見事に決まって、聴き応えある見事な演奏でした。オケの編成が大きく、大音量のため、ピアノが埋もれる場面もありましたが、ジャジーな雰囲気も良く出ていて良かったです。三船さんはカデンツァで大サービスしてくれてました。期待以上の名演奏だったと思います。

 後半はマーラーのの1番です。第1楽章はちょっと危うさが感じられましたが、第2楽章から盛り返して、エンジンがかかったようです。第3楽章のコンバスのソロも良く、第4楽章は期待通りに盛り上げてくれました。
 アマチュアなので、乱れる場面がありますが、皆さん頑張っていたと思います。特にオーボエは良かったと思います。最後のホルンのファンファーレの場面で、ちゃんと起立してくれたのも良かったです。

 アンコールは、弦楽だけで5番のアダージェットが演奏されました。これは美しかったです。アンコールにするにはもったいないような素晴らしさでしたが、濃厚な1番の後のデザートには最適でした。フライング拍手した人がいたのは残念でしたが・・・。

 火曜日にベルリンフィル、水曜日に東響と都響を聴いたばかりなので、オケの音色、個人の技術という点では、当然見劣り、聴き劣りがします。でもアマチュアならではの情熱は伝わってきました。十分に満足させていただきました。これから100周年に向けて、さらなる発展に努めていただきたいと思います。

 さて、会場は老若男女でいっぱいと言いたいところですが、ご老人が多数。私もいい年してますが、私より高齢の人が大多数を占めていたんじゃないでしょうか。少なくても私の周辺はそういう方ばかり。咳をされたり、ガサゴソされたり、そんなことがいつもより気になりました。ご老人だけでなく、若い人たちももっともっと聴きに来てほしいですね。

 
(客席:2階C5-11、指定席:1500円)