東日本大震災復興支援チャリティーコンサート 
         
イタリア統一150周年 秋の名曲コンサート
  ←前  次→
2011年9月19日(月) 15:00  イタリア軒 サンマルコ
 
新潟 ARS NOVA
Vn1:廣川抄子、Vn2:加藤礼子、Va:佐々木友子、Fl:市橋靖子、Cl:広瀬寿美、Tp:藤井裕子、Mar:本間美恵子
Sp:山下尚子、Pf:内田美果
 
 
J.S.バッハ:G線上のアリア
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ヴェルディ:「アイーダ」より 凱旋行進曲
カバレフスキー:「道化師」より ギャロップ
モーツァルト:クラリネット協奏曲より 第2楽章
エルガー:愛のあいさつ
ビゼー:「カルメン」より 間奏曲

(休憩10分)

プッチーニ:「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ
J.シュトラウス:「こうもり」より アデーレのアリア
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」より 私のお父様
プッチーニ:「ボエーム」より 私が町を歩くと

(アンコール)
ロメオとジュリエット〜ゴッドファーザー愛のテーマ
踊り明かそう
 
 

 昨日の厳しい残暑とは打って変わって、肌寒さすら感じる敬老の日となりました。今日のこのコンサートは、新潟イタリア協会主催のチャリティーコンサートであり、前回の2009年8月は、イタリア中部地震復興支援でしたが、今回は東日本大震災復興支援です。
 前回と同様に、新潟出身で、新潟の音楽界で活躍されている新潟ARS NOVAの皆さんの出演であり、期待が膨らみました。前回より出演者は少ないですが、私としましては、ソプラノの山下さんが一番の楽しみです。

 会場はイタリア軒3階のサンマルコ。品の良さそうなご婦人方が多く、ちょっと場違いなところに来たなあという印象です。豪華なホテルの宴会場に白いカバーのかかった椅子が並べてあり、セレブな雰囲気に圧倒されましたが、中ほどに席を取りました。

 イタリア協会の方による挨拶の後、小西さんの司会で演奏が開始されました。最初は、ヴァイオリン、ヴィオラ、フルート、クラリネット、ピアノのアンサンブルでG線上のアリアをしっとりと演奏し、続いてソプラノとピアノによりヴォカリーズ。山下さんの見事な歌声に心癒され、圧倒されました。最初から山下さんの魅力全開です。

 続くアイーダでは、藤井さんが客席後方からトランペットを演奏して驚かせました。藤井さんというとジュニオケの指揮者としてお馴染みですが、本職のトランペットもお見事です。

 その後は山下さんの司会で、メンバー紹介を交えながら演奏が進められました。ギャロップでは本間さんのマリンバで盛り上がり、クラリネット協奏曲では広瀬さんのしっとりとした見事な演奏に癒されました。
 愛のあいさつでは廣川さんがソロを取り、カルメンの間奏曲では市橋さんのフルートと、それぞれの実力を発揮されていました。

 休憩後のトゥーランドットでは再び藤井さんのトランペットに魅了され、その後の3曲は山下さんの魅力全開でした。見事なコルラトゥーラ・ソプラノです。容姿も私好み。またしても魅了されてしまいました。

 アンコールは山下さんの歌を交えてのロメ・ジュリと、藤井さんのトランペットのゴッドファーザー。そして最後に山下さんの歌でお開きとなりました。

 演奏者として、指導者として活発な活躍している皆さんですから、演奏が悪いはずがありません。ヴィジュアル的にも高水準。楽器編成が特異的であり、編曲が大変だったことと思います。ちょっと駆け足の演奏で、もっともっと聴きたいところでした。
 
 前回のコンサートですっかりファンになった山下さんは、やっぱり良かったです。新潟でリサイタルでも開いてくれないかなあ・・・。

 この後にビュッフェパーティーがありましたが、部外者の私は退散しました。外に出ると冷たい雨が降り続いていました。猛暑から開放されたとたん、一気に10度以上も気温が下がり、風邪を引きそうです。台風が襲来中。被害が出ないことを祈りたいと思います。
 

(客席:  2000円)