田部京子とモーツァルト祝祭カルテット オール モーツァルト プログラム
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2006年9月18日  新潟市音楽文化会館
 
ピアノ:田部京子
 
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331 「トルコ行進曲付き」

(休憩20分)

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲 K.492 (弦楽四重奏版)
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414/K.385p (モーツァルトによるピアノと弦楽四重奏編曲版)

(アンコール)
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番 より 第3楽章
 
 

 九州に大きな被害をもたらした台風13号は日本海に抜け、フェーン現象で気温が上がり、ギラギラ太陽に照らされながら、汗を拭き拭き会場へ向かいました。
 自由席なのでいい席が取れるかと心配しましたが、中ほどのほどよい席を確保できました。客の入りは7割程度でしょうか。
 開演のチャイムが鳴り、会場は静寂に包まれましたが、なかなか開演せず、5分以上待たせて、ようやく田部さんが登場しました。水色のドレスが美しく、田部さんの美貌を引き立たせていました。

 前半は田部さんのピアノ独奏。軽快ではありますが軽るすぎず、どっしりとした演奏であり、聴き応えがありました。ピアノソナタでは、第1楽章の後に一部から拍手が沸き上がりましたが、田部さんが制止して演奏が続けられました。トルコ行進曲で盛り上がって前半は終了しました。全体的に、軽やかというより重厚な演奏に感じられました。個人的にはもっと軽妙さや遊び心があっても良かったかなと感じました。

 後半は弦楽四重奏が参加。最初は弦楽四重奏版の「フィガロの結婚」序曲。聴き慣れた曲ではありますが新鮮さを感じさせ、なかなか楽しめた演奏でした。この曲の良さを再認識しました。

 最後はピアノ協奏曲。最初は田部さんのピアノに比して弦楽四重奏が役不足で負けてしまうのではないかと思わせましたが、次第に調子が出て、十分に迫力ある演奏を披露してくれあした。できればオーケストラで聴きたいところでしたが、弦楽四重奏版という珍しい演奏を聴くことができたのは良かったです。

 アンコールはピアノ四重奏曲。ひとり余ってしまいましたが、モーツァルトにはピアノ五重奏曲はないとの説明がありました。コンサート終了後にサイン会が開かれたようですが、次の予定があり、早足で会場を後にしました。

(客席13−9、自由席 3500円)