ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ
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2004年7月14日 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮・ヴァイオリン独奏:クリスチャン・フンケ
 
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の霊感」Op.3より 第8曲イ短調
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より「春」Op.8-1
パッヘルベル:カノン
ヘンデル:ラルゴ
アルビノーニ:アダージョ
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より「冬」Op.8-4

(休憩15分)

J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第5番ニ長調 BWV1050
J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第2番ヘ長調 BWV1047

(アンコール)
J.S.バッハ:G線上のアリア

 
 
 

 集中豪雨で新潟県中越地方では大きな被害が続いていますが、幸い新潟市周辺は被害はありませんでした。今日は久しぶりに家内と2人でコンサートです。

 ベスト・オブ・バロックと称して名曲集みたいなプログラムは気になったのですが、「ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団主席たちによる格調高きバロック音楽の世界」というキャッチコピーにひかれてチケットを買ってしまいました。
 客席はかなりの盛況。3階席とP席は発売されなかったのですが、発売部分は9割ほどの入り。なじみやすい曲目もあってか、子供や若者の姿も多かったです。

 さて、演奏は・・。チェロとチェンバロ以外は全員立っての演奏。1曲目はなかなかいい音色だなあと感心まししたが、だんだん粗が見えてきます。全体にテンポが速く、少し雑に聴こえます。フンケのソロも怪しげ。メロディを歌わせるのではなく、疾風の如く駆け抜けていくような演奏。アルビノーニのアダージョで使用されたポジティブオルガンもひどい音。心にしみ入るような情感もありません。ヴィヴァルディでのアレグロ楽章ではそれなりに聴かせてくれましたが、総じて前半のプログラムは演奏になじめず、感銘を受けることはできませんでした。どうせなら名曲コンサートとして開き直って、往年のイ・ムジチの如くイージーリスニング的に演奏してほしかったです。

 後半のブランデンブルグ協奏曲は、チェンバロ、フルート、オーボエ、ホルンのソリストが頑張ってくれて結構楽しめました。どうせなら前日のサントリーホールのようにブランデンブルグ協奏曲の全曲演奏というプログラムなら良かったのになあ。

 アンコールのG線上のアリアは名曲コンサートの締めくくりにふさわしい曲ですが、前半同様の情感に乏しい演奏で欲求不満が残ってしまいました。なお1曲目にクリスチャン・フンケとともにヴァイオリンソロを弾いた青年はなんとフンケの息子さん。親子で演奏旅行とはいいですねえ・・。
 

(客席:2階C4-32、S席:6000円)