新潟交響楽団 第74回定期演奏会
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2004年6月20日 新潟県民会館 大ホール
 
指揮:伊藤浩史
ピアノ:伊藤淳子
 
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲

バルトーク:ピアノ協奏曲第3番

(休憩15分)

ブラームス:交響曲第3番 へ長調 作品90

(アンコール)
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
グリーグ:二つの悲しき旋律より 過ぎ去りし春

 
 
 

 本日朝まで行くつもりはなかったのですが、家内はアメリカから里帰り中の友人に会いに出かけ、長女・次女は勉強もせずに街へ繰り出し、三女はプールへ。私ひとり自宅に取り残されてしまいました。ということで、潟響定期へと繰り出しました。
 県民会館に13時40分頃に到着すると、開場の行列が外まで伸びていました。指定席、自由席の発売がありましたが、割高の指定席を買うまでもありません。当日券の自由席券を買って行列に並びました。かなりの後ろに並んだので、もういい席は埋まっているかと思いきや、結構空いていて、2階席3列目のいい席を確保できました。しかし、毎年春の定期演奏会はどうして会場が県民会館なんでしょう。秋の定期演奏会はりゅーとぴあなのにね。

 さて、本日の指揮者は伊藤氏。この春に新潟大学教授を退官され、新潟を後にされました。本日は退官記念演奏会であり、名誉指揮者就任記念演奏会ということになります。

 タンホイザーで演奏開始。まあそれなりの演奏を披露。デッドな会場のせいもあってか、オケの鳴りは良くありません。
 2曲目はバルトーク。バルトークは食わず嫌いで、この曲もFMで聴いたくらいで、実演で聴いたことはありません。もっとも新潟初演らしいですが。ピアノの伊藤淳子は指揮者のご令嬢。父の記念コンサートということでソリストに選ばれたんでしょうか。曲はなじみがないので、演奏の良否は論じられません。思わずウトウトとしてしまいました。演奏が悪かったと言うより、曲自身を好きになれないからなんでしょうね。逆に言えば、眠気を覚ますほどの名演じゃなかったとも言えますが。休憩時間になっても眠気は収まらず、ずっと席でウトウトしていました。

 後半はブラームス。私自身は4つの交響曲の中では、有名な第3楽章を除いては好きでない曲であります。演奏もあまり緩急の変化のないちょっと退屈な演奏に感じました。そして、大曲でもないに途中でオケのチューニングはやめてね。せっかく気持ちが乗ろうかというのにねえ。
 ということで、後半も心は高ぶらず、思わずコックリ。こんな時によくあることですが、アンコールが一番楽しめました。ハンガリー舞曲はかなり緩急を付けた個性的な演奏でおもしろかったです。グリーグは弦楽のきれいなアンサンブルを披露。なかなかいい音を出していて感心しました。本チャンでもこんな音出してくれたらいいのにねえ・・。

 会場を出ると雨が降り出すところ。日本列島に大型台風が接近中。被害を受けなければいいですが。帰宅すると家はまだ無人。朝干した洗濯物を取り入れ、この原稿を書いていると、我が家の超大型台風の家内が帰ってきました。家の中でも嵐が吹き荒れそう・・。注意せねば・・・。
 

(客席:2階3-6、自由席当日券:1200円)