東京交響楽団 第24回新潟定期演奏会
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2004年1月25日 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:飯森範親
 

細川俊夫:オーケストラのための「海からの風」委嘱新作

(休憩20分)

R.シュトラウス:アルプス交響曲 作品64

 
 

 
 

 暖冬で暖かい日々が続いていましたが、さすがに寒波到来。車を覆った雪を除け会場に赴きました。飯森さんの細川の曲についてのプレトークの後、コンサートの開始です。本日のコンミスは大谷さん。大きな拍手で迎えられました。

 前半は細川の新作。海からの風を楽器のクレッシェンド、デクレッシェンドで表現したといいます。風鈴の音、弦をこすって出す風の音など響きの美しさに息をのみました。こういう曲は家でCDで楽しむことはできません。ホールでの生演奏でしか味わえない醍醐味です。こういう経験ができることが定期演奏会の楽しみであり喜びです。
 20分余りの演奏ですぐに休憩に入りました。ホワイエには知った顔が多数見られ挨拶回りという感じ。

 さて、後半はいよいよアルプス交響曲。ポピュラーな曲ではあるのですが、地方都市ではなかなか聴けない曲です。もちろん生演奏は初めての経験。芸術性がどうのとかいう曲じゃないですし、しばし音の洪水に酔いしれました。ホルンが全部で20本というので実演でどう聴こえるんだろうと期待していましたが、舞台裏のホルン12本の出番はわずか。ほんとに指定通り舞台裏にホルン12本、トランペット2本、トロンボーン2本いたんでしょうか。まあ、そんなことはどうでもいいです。大いに楽しめたんですから。最後の余韻を楽しむ間もなく拍手する輩がいて興ざめではありましたが。

 外へ出たら溶けかけていた雪がバリバリに凍り始めていました。まだまだ雪は続くそうな。のろのろと安全運転で柏崎の宿舎へと向かいました。
 

(客席:2階Cブロック*−*)