第30回 全国アマチュアオーケストラフェスティバル 新潟大会
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2002年8月4日 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:秋山和慶、下野竜也
 
歓迎演奏:新潟交響楽団+カナダ・ナショナル青少年管弦楽団合同演奏(指揮:秋山和慶)

  ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」

招待演奏:カナダ・ナショナル青少年管弦楽団(指揮:秋山和慶) 

  ラヴェル:高貴にして感傷的なワルツ 
  R.シュトラウス:交響詩「ドンファン」

フェスティバルBオーケストラ(指揮:下野竜也)

  ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲

(休憩10分)

フェスティバルAオーケストラ(指揮:秋山和慶)

  サン・サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」

 
 
 

 毎年全国を持ち回りで開催されている大会であり、今年は新潟交響楽団創立70周年を記念して新潟に誘致されました。由緒ある大会であり、新潟大会の会長は新潟県知事、副会長は新潟市長とのこと。8月2日の開会式に始まって、今日がフェスティバルコンサートです。全国から集まったアマチュア演奏家300人が150人ずつ2つのオーケストラを編成し、演奏を行いました。今年は、30回記念国際大会ということで、カナダ・ナショナル青少年管弦楽団をゲストに迎えてました。

 会場は中央部は満席でしたが、両サイドとP席はかなり空いていて若干寂しいです。高円宮殿下をお迎えして、さっそく演奏の開始。
 最初は我らが潟響の歓迎演奏。指揮は秋山和慶さん。いつもの潟響サウンドとは違って、澄んだフレッシュな演奏です。これはすばらしいと感嘆しましたが、よく見ると外人さんの姿が混じっています。新潟交響楽団にカナダ・ナショナル青少年管弦楽団のメンバーを交えての合同演奏でしたた。いずれにしてもいい演奏でした。

 次はカナダ・ナショナル青少年管弦楽団。指揮は秋山和慶さん。これは、まさにプロというような洗練された演奏でした。心地よい繊細なサウンドに酔いしれました。あまりの心地よさにドンファンでは意識が遠くなってコックリしてしまいました。

 そして、いよいよフェスティバルオーケストラの演奏です。150人の大オーケストラはさすがに圧巻です。最初は、Bオーケストラによるラヴェル。指揮は下野竜也さん、ゲスト・コンサートマスターは東京フィルのコンサートマスターの三浦章広さんです。下野さんの小柄な体格ながら、ダイナミックで感性豊かな指揮ぶりに感銘しました。150人という大編成であり、まとまりが心配されましたが、意外にも美しいサウンドを聴かせてくれました。下野さんのまとめ方が良かったのかな。

 休憩の後、Aオーケストラによるサン・サーンスの3番。指揮は再び秋山和慶さん。ゲスト・コンサートマスターは、徳永二男さん、オルガンは、りゅーとぴあ専属の和田純子さんです。
 これまではアマチュアの演奏会ということを忘れさせてくれていましたが、さすがに、ここへきてやっぱりアマチュアかと感じさせる場面が所々出てきました。150人もの即席オーケストラですので、合わせるのも大変なのだろうと思います。しかし、まずまずダイナミックに演奏してくれて良かったです。オルガンも良く響いていました。

 演奏終了後閉会式に移りました。来年は横浜だそうです。今後の発展を期待したいです。
 

(客席:3階 I ブロック 4-9)