ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ 「フィガロの結婚」
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1999年12月15日(水)18:30 新潟県民会館 大ホール
 
 
モーツアルト 歌劇・フィガロの結婚 (全4幕)

指揮:ズブグニェフ・グラーツア
管弦楽:ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場管弦楽団
合唱:ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場合唱団

 
 
 
 18時30分の開演でしたので、雪模様で50km/h規制の北陸道を時間を気にしながらとばしました。本日も、りゅーとぴあ(市民芸術文化会館)の公演が重なり、駐車場は満杯。離れた駐車場に止めて開演2分前に息を切らして着席しました。
 年末ということもあり、新潟でも連日のように催し物があります。行きたい公演がいろいろありますが、仕事の予定、懐具合もあり、取捨選択することになります。
 今日は、久しぶりのオペラ鑑賞ということにしました。ちなみに(私は行けないですが)来月はプラハ国立歌劇場の魔笛の公演もあります。新潟も文化都市になったものだなあ・・。

 おなじみの序曲で演奏開始。柔らかい温かい音色です。県民会館ってこんないい音がしたっけなあ・・、と思わず感じました。先日のN響の音は良くなかったよなあ。ステージ上より、オーケストラピットの方がいい音なんでしょうか。オケのせいなのかなあ・・。

 さて、真っ赤な幕が上がります。舞台は非常にシンプルです。両脇に簡単なセットがあるだけで、4幕ともずっと同じでした。背景が少し変わるだけで場面の変化を表しているのですが、それで必要十分です。室内歌劇場という名称から想像するに、小さな劇場で、コンパクトな公演をするのが主体で、最小限の装置を携え巡業しているのでしょう。
 舞台装置、衣装、照明とも派手さはないですが、落ち着いた感じで、むしろ効果的です。私はオペラに詳しくはなく、字幕を追ってばかりいますので、細かな演技は見れないし、評価もできないですが、コミカルな物語を各演技者とも好演し、アリアもまた見事でした。

 終演は10時近く。飽きっぽい私を飽きさせずに見せてくれたという点は、単純で軽いおなじみの物語ということもありますが、演出の巧みさや演技者の技量にもよるのでしょう。

 さてさて、この歌劇場は歴史は浅いようですが、室内歌劇場という軽いフットワークを生かして、年間数十回という数多くの海外公演を行っているとのこと。日本公演はこれが初めてで、ネームバリューは乏しいですが、モーツアルトの有名無名の全作品を同じメンバーで連続して公演できる力を持つといいます。
 今回の日本公演は、フィガロのみですが、1ヶ月間で24公演という超ハードスケジュール。当然ダブルキャスト、トリプルキャストですが、ご苦労なことです。
 昨日は金沢、明日は松本、まさに旅回りの一座です。毎日同じ演目をやっているだけあって、手慣れたもの。なかなかの実力の持ち主であり、また別の演目での再会を期待したいです。

 1999年、これが最後のコンサートとなりそうです。来年早々、ウインナワルツやらオペラやらありますが、予定が立たなくて行けそうにありません。しばし休眠かな。


(客席:1階23-16、S席:¥13000)