東京交響楽団 第4回新潟定期演奏会
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1999年10月24日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
指揮:秋山和慶
ヴァイオリン:ヴァディム・グルーズマン
 
 
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調  (Vn:ヴァディム・グルーズマン)

           (アンコール) イザイ:ヴァイオリンソナタ第2番より

(休憩)

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

(アンコール)
ストラヴィンスキー:サーカスポルカ


 
 
 
 秋晴れの日曜日、風邪で体調不良でしたが、解熱鎮痛剤を内服して出かけました。今シーズンの東響新潟定期の中では、個人的には一番楽しみにしていたプログラムです。バーバリズムの創始者という副題が付けられ、すべてストラヴィンスキーです。
 ストラヴィンスキーは若いときから好きで、特に春の祭典はストレス解消用の音楽として親しんでいました。思いつくだけで、ブーレーズ、バーンスタイン、ショルティ、メータ、デイヴィス、アバド、ドラティ、小沢・・・・、とLP、CDのコレクションも結果として多くなってしまいましたが、コンサートとしては新潟ではなかなか聴けない曲目であり、この日を楽しみにしていました。また、音楽監督の秋山和慶の新潟での指揮は、今シーズンはこれで終わりです。

 さて、例によって夕方5時の開演。1曲目は火の鳥です。出だしのコントラバスから幻想的雰囲気がホール内に漂います。王女たちのロンドで息をつき、その後は終曲へと徐々に緊張感が高まります。乱れのない、強奏でも決してうるさくならないすばらしい演奏でした。

 2曲目は、ヴァイオリン協奏曲です。なじみのない曲でしたが、ヴァイオリン独奏のグルーズマンの颯爽たる演奏で退屈しませんでした。
 まだ26歳というウクライナ出身の期待の若手です。駆け足でステージに登場。譜面を見ながらの協奏曲演奏というのも意外に珍しいです。難曲と思われますが、卓越した技術に裏打ちされた若々しく活き活きした演奏でした。
カーテンコールも駆け足。若さっていいなあ。鳴り止まぬ拍手で、アンコールのサービスもしてくれました。

 休憩の後、いよいよ春の祭典です。大編成の曲で、楽員総出と思われます。ステージいっぱいのオケは壮観です。これまた期待に違わぬいいできでした。私が頭の中で思い描いている「ハルサイ」をそのままの形で演奏してくれました。変にいじることなく、きちっとした演奏でした。
 かつては前衛的でったこの曲も、古典として定着したんだなあと実感させられました。以前、ゲルギエフ/キーロフ管での演奏を東京で聴いたことがありましたが、これは超個性的な、ダイナミックな演奏で、それはそれで魅力的でしたが、こういう正統的な演奏もまた安心できて良いです。CDやTVでは決して味わえない生のオーケストラの楽しみを感じることができました。定期では珍しいアンコールもまたストラヴィンスキーでした。

 先日のN響はいささか期待はずれでしたので、鬱憤を晴らすことができあした。次回にまた期待したいです。