イ・ムジチ合奏団演奏会
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1999年10月18日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
 
 
ロシーニ:弦楽のためのソナタ第1番ト長調

タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 (ヴァイオリン:アントニオ・ペレス)

ジョルダーニ:チェンバロ協奏曲ハ長調 (チェンバロ:マリア・テレサ・ガラッティ)

(休憩)

ヴィヴァルディ:協奏曲集 四季(ヴァイオリン:マリアーナ・シルブ)

(アンコール)
ヴィヴァルディ:?
山田耕筰:赤とんぼ
J.S.バッハ:G線上のアリア


 
 
 
 毎度おなじみのイ・ムジチです。何度目の来日か数え切れません。新潟のような地方都市にもたびたび来演してくれて、地方文化の向上に寄与してくれているのは間違いありません。
 プログラムの公演スケジュールを見ますと、あまりの過密さに驚いてしまいます。年に一度日本ツアーをしたら、後は遊んで暮らせるんじゃないでしょうか。クラシック界のベンチャーズというところでしょうか。
 新潟もこれで何度目かわかりません。私ですら3回目か4回目です。前半の曲目は変化がありますが、後半はお決まりに「四季」。驚異的なマンネリ公演ですが、聴きに行く方もそれに期待しているわけです。

 さて、新潟公演は、りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)開館一周年記念の会員限定コンサートとして開催されました。
 19時の開演ですが、隣の陸上競技場でJリーグの試合があり、駐車場がいっぱいで一苦労。遠くの駐車場に車を止め、息を切らして会場に駆けつけました。

 ホールに入ってみますと開演間近というのに空席が目立ちます。会員限定コンサートということで、一般には全く宣伝・販売していなかったので仕方ないかもしれません。これだけ空席があっても会員限定にこだわったのは大した度胸です。でもちょっと寂しいかな。

 若干遅れて演奏開始。前半は私にとってはなじみのない曲で、演奏の良否は分からないですが、魅力的な曲でした。私の席(3階正面2列目)ではちょっと低音が濁ってきこえたましたが、弦楽のきれいな音色を堪能しました。

 後半は四季。毎度おなじみのイ・ムジチもコンサートマスターが変わる度に少しずつ様変わりしているようです。現在のコンサート・マスター(シルブ)になって、昔の面影は乏しくなりました。それによりイ・ムジチの存在感も少なくなったように思います。
 演奏は、ちょっと早めのテンポで、緩急があります。ときにヴァイオリンの音色がヒステリックにきこえ、聴きようによっては雑にも感じる演奏でした。
 アーヨ、ミケルッチ、カルミレリという、いわば正統的イ・ムジチの演奏に慣れ親しんでしまっているのでそう感じるのかもしれません。でも、最近の古楽器を使った現代的演奏からみれば、まだ落ち着いた演奏と言うべきかと思います。しかし、何度聴いても飽きないのは名曲の証拠なのでしょう。
 アンコールはサービス良く3曲。編曲の妙があり、赤とんぼが一番楽しめました。

 私が音楽を聴き始めて長いですが、四季といえば、私が2番目に買ったLPです。イ・ムジチとしては3回目(?)の録音のミケルッチ盤です。四季の絵が描いてあるジャケットが懐かしいです。確か中学生頃だったと思います。数ある四季の録音の中で、アーヨ盤と並んでスタンダードな演奏として未だ色あせない録音です。

 ということは、イ・ムジチとは30年ものつきあいか・・。私も年を取ったんだなあと改めて感じ入っている次第です。なお、初めて買ったLPは、単に安かったから買ったカラヤンの名曲集です。ちなみに初めて買ったシングル盤は、バーブ佐竹の女心の唄です。