共に説明書はイラスト入りです。蓋を開けて水あるいはぬるま湯を入れ、ノズルを延ばして使うところまでは同じ。違うのは、使用時。電動式は洗浄器を前からお股の間に差し込んでもいいし後ろから使ってもいいのに対して、手動式は前方からのみ使用するように書かれています。
 温水洗浄便座を想像すると、ノズルは後方からというイメージが強かった私、前方から差し込むのにはちょっぴり驚いた。(男性は困るかも!?)でも、ここは説明書に沿って、前からにしようと決意し、いざ、トイレへ。
 初日は、手動式に挑戦。(進化の順を考えると、やっぱこっちを先に使うべきでしょう、と思ったので。) 長さ約5センチの細めうんちを2本、プラス柔らかめ南京豆大うんちを数個出した後、150ミリリットルの水を入れた手動式を手に取り、ノズルを引き出し、お股の間に差し込みました。
 この辺りかな? と見当を付け、容器の中心を両手の指でプッシュ! 水がシュワ〜ッ。
 う、少し前過ぎた。
 慌てて指の力を抜き、ノズルの水の出口を後方にずらして、再挑戦。 ブシュ、シュワシュワ〜!!
 思いの外、気持ちいい。水の勢いは、設置型洗浄器の微弱クラスって感じ。水を出しながら、水が一番気持ちよく当たる場所に移動させて、シュワシュワシュワワ〜。
 1回5秒ぐらいを合計3回ぐらい出すと、水はなくなりました。
 さて、きれいになったかな? ペーパーで水気を拭いて、汚れをチェック。ペーパーには透明の水以外何も付いていない。お尻は十分きれいになっていたのです。満足。
 翌日は電動式に挑戦。こちらは水量が強と弱の2段階切替式だぞ。といっても、水の出る穴を3穴にするか5穴にするかだけなんだけどね。(3穴が強。ちなみに手動式は3穴です。)
 3穴をセレクトし、前日と同じようにお股の間にセッティングして、胴体部に付いているスイッチをオン!
 ウィ〜ン、ジョワジョワジョワジョワジョワ〜。水の勢いは、設置型洗浄器の弱クラス。さすが電動式。スイッチひとつで水が出続けてくれる点は、楽チンだ。よし、この調子で、と思った頃、うぃ〜ん………。水がなくなってしまい、がっくり。でも、この日の汚れはすっかりきれいに落ちていました。
 説明書によると、電動式の水の出る量は毎秒8〜9mlだそう。タンクの要領は180ミリリットルだから、約20秒ほどお尻が洗えるわけね。ちなみに、温水洗浄便座の水量は、メーカーによって毎秒約3〜8ml、毎秒8〜20ml(共に5段階調節モノ)、毎秒10〜20ml(6段階調節モノ)などがありました。また、電気代の試算のために出している“おしり洗浄にかける時間”は某社の場合、1回30秒でした。つまり、水の出る勢いは別として、水量も洗浄時間も、携帯用は設置型と比べてそれほど劣ってはいないってことだ。
 では、その後、毎日交互に愛用している中で気がついた点をまとめてみましょう。