先に弱点を挙げると、どちらのタイプも、お尻のこびりつき汚れには弱い。もう少し洗いたいと思った頃、水がなくなるので、水の補給のためパンツを下げたまま蛇口に走るという面倒臭さがある。
手動式は、耐久性に少し不安がある。ぷしゅぷしゅ押してるうちにポリエチレン製の容器がへたばってしまい、おそらく数か月で買い替えが必要になるんじゃないかな。
電動式の問題は、スイッチを押した時のウィ〜ンという音。オフィスのトイレなどしんとした公衆トイレでは使いにくい。「こんなとこで何やってまんねん!?」とか「(電動剃刀で)ムダ毛の手入れでもしとんのかいな」なんて思われそう。
一方、良い点は、共に設置型に比べて自分でターゲットを決められる点。ほら、よそのお宅のトイレで慣れていない洗浄器を使った時、お尻を置く位置が我が家のと違ってて、服を濡らしたことってありません? その点、携帯用は安心です。(容器や手が濡れているという難点はありますが、個人ユース物なのでノズルが濡れてもそれほど問題はないでしょう。でも、気になる!って人は、温水洗浄便座はノズルの濡れ防止のため吐水角度を43度に設定しているそうだから、あなたも後方から43度の角度で使えば、きっとOKよ。)
手動式に限れば、水の勢いを自分で調節できる点もいい。特にお尻を患っている人にはお薦めです。私は、設置型洗浄器は、今でこそ平気で使えるけど、痔持ち中は、怖くてなかなか使えなかった。水の勢いが私には強すぎて、お尻の痛みに輪をかけることもあったし、脱肛している時は、イボが水圧で破られないかと不安で……。電動式も設置型よりはぐっとソフトな出方なので安心です。
手動式洗浄器の価格は千円台。これをひとり1個キープしておけば、家のトイレにわざわざ洗浄器を付ける必要はないかも知れません。
というわけで、いつでもどこでもうんち後ウォッシングが可能になった私のお尻。顔には1本ン百円の化粧水しか使ってないのに、肛門ちゃんにこんなに贅沢させていいのだろうか、なんちゃって。
ところで、説明書の注意書きに、“けがの元になるから体内で使用しないで”とか“体内に挿入するな”と書いてあったのだけど、同じ体内でも、口の中に入れて電動歯ブラシと併用して使えば歯にはとてもいいような気がする私って、やっぱ変ですか?
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