ジア編

 
 インドの宿やタイの家庭の場合、トイレは1〜2畳ぐらいのスペースにあり、排便の他、水浴びもできるようになっていた。
 便器に水道、水槽(浴槽ではない。付いていない場合もある)、小さなバケツが付いていた。 便器は、金隠しのないしゃがみ込みタイプだった。使用後は、水槽からバケツに水を汲み、便器にざざっと入れ、汚物を流す。
 お尻のほうも、水で洗い流す。聞くところによると、指を使って洗うらしい。水洗いする点はお尻に良さげ。 
 インドでは2日目から水洗いを実行した。とはいえ、これは小の時の話。指先に蛇口の水を付け、尿道あたりをぱたぱたとはたくように洗った。数秒後には、乾く気候がありがたかった。(でも、現地の人が小の時、こうして洗い流すかどうかは知らない。)
 大の時はさすがに抵抗があり、指洗いはリタイアした。うんち後は、一旦服を脱ぎ、水浴びを兼ねて、バケツの水をお尻めがけてかけた。
 水道にホースが付いている場合は、身体もお尻もそれで洗った。(詳細図はこちら)

 

 このタイプのトイレで悩みのタネといえば、金隠しが付いていない点だ。 どっち向きにしゃがめばいいか、毎回考えされられる。日本式に考えれば、ドア側にお尻を向けて、なのだが、汚物をためる穴の位置を考えると、どうやら逆のようだ。

 東南アジアの公衆トイレ、たとえば、マレー鉄道の車内やマレーシアの高速道路のパーキングエリア、シンガポールの日系のデパートには、水洗の洋式トイレがあった。でも、この、“水道付きしゃがみ込み式”も必ず設置されていた。(水浴び施設はない。) マレー鉄道のノンエアコン車両(エアコン車より乗車料金は安い)に設置されていたトイレは、一風変わっていた。便器を上から見るとしゃがみ込みタイプなのだが、横から見ると洋式というタイプだ。(Toilet Gallery)
 私は、ここでは、半立ちションスタイル=格好は洋式だが、便器から腰を浮かせる=でした
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