サルにもできる
カンタン便座のつくりかた
 こんにちは。イボ痔を切ったら、まちゃみから女サルガンと呼ばれるようになった大西です。(その理由については、また後日お知らせしますネ。) 
 誰もがかかる可能性がある病気になった。だだ、その体験談を暴露しただけで、このようなチャンスに恵まれ、今は亡きイボに感謝の日々。(嘘だけど。) 
 さて、このコーナーでは、本には書けなかったスペシャルなお話をしたいと思います。本を読んでくださった方も、読む必要のありそうな方にも、楽しみながら役立つ情報をと思っていますんで、よろしゅうに。 

 第一回目のお話は、私が考えたお尻に優しいアイディアグッズ。その名も“サルにもできるカンタン便座”だい! 
 これは、私が、自分が痔だと知った日に作った物である。(詳細はぢじょでんを参照してネ。) 
 自分が痔だと知ったのは、かんとん痔核で運ばれた救急病院でのこと。1泊入院で応急処置をしてもらい、私は帰宅した。 
 そして、掃除を始めた。もちろん、血まみれトイレも掃除しなくちゃならない。私は、ドアを開けた。
 目の前にあるトイレは、和式だ。 
 
 ここに、またしゃがみ込むの……? 
 
 ようやく治めてもらった暴れん坊イボが、また飛び出してけえへんやろか。(後で、病気について勉強して、やはり和式便所は、痔のケのある人には良くないと知ったのだけど。この時は、動物的な勘が働いたとでも言うのか、本能的に“ヤバソー”と思ったのね。) 
 しばし立ちつくしていた。 
 と、トイレの隅に、長便時の読書用にキープしていたマンガ雑誌数冊が、目に入った。
 
 よし、これだ!この雑誌を便座として利用しよう。  
   
 便器の両側に、1冊ずつ積み上げていった。
 トイレは男女共用型で、便器が埋め込まれている奥の床は入り口側の床より20センチほど高くなっていた上、雑誌は分厚い月刊誌だったので、3冊重ねれば高さは十分に見えた。 しゃがんでみた。 おっとっと……。危うく便器の中にお尻をつっこみそうになった。お尻の幅より、雑誌の間隔が広かったのだ。   
 
 あ〜あ、ヒップがもう少しふくよかだったならな、トホホ。

 雑誌を、便器の中央側に寄せた。雑誌の端が、2〜3センチずつ便器の中に出るぐらいで、私のお尻のサイズにぴったり合うようになった。雑誌が便器の中に落ちないように両手の掌で本の中央を押さえつけるようにし、手の指先にお尻が乗るようにしゃがんだ。 

 高さもグッド、安定感もばっちり!
 
 ものは試しと、今度はジーンズと下着を下ろして、再びしゃがんでチャレンジ!!が、おしっこを出す直前、とある間題があることに気づいた。

 これじゃあシーシーした時(飛ぶ方向にもよるけど)に濡れて、使い捨てになってしまう。

 私は、ジーンズと下着を上げ、トイレから出て、ゴミ用の大きなポリ袋を2枚用意した。そして、中に雑誌を入れ、きちんと皺をのばしてガムテープで密封し、袋の口が下になるように置いた。これで、万が一濡れても拭くか袋を取り替えればいいだけだ。

 完壁じゃ〜ん!

 
このアイディアには自分ながらに感動し、人に見せたくもなった。でも、モノがモノだし、見た目の貧乏くささがちょっぴりねえ、ってんで、ナイショにしてしまったのサ。アハハ。
 ちなみに、この日から数日間、通信販売で購入した取り付け式の洋式便器が届くまで、このお手製便器は活躍してくれました。 え?本を書く人間が、こんなことするから、バチが当たって仕事が減るんじゃいって!? 確かに私もそう思いました。だから、最初のうちは、あまりすっきり出ませんでした。でもね、でもね?この本が、私のお尻のイボの育成に荷担したのよ。だから、ええんよ!なあんてね。 いやぁ、それにしても、人間は考える葦、猿は工夫の動物とは、よく言ったもんですよねぇ(しみじみ……)。
 ところでドクターOK、お猿さんも痔になるんですか?