海 の 向 こ う の 民 間 療 法

 皆様、お尻の具合はいかがですか?
 前歴のある私はすっかり元気…と言いたいところですが、今春、うんち後にお尻を拭いた時、トイレットペーパーにかすかに血が付いてて、がっくり。でも、少量でしたし、明らかに内痔核と思われる出血だったので、即座にお尻を温水シャワーで洗い、坐薬を挿入しました。(経験者だからこそできること。肛門科未体験の方は、まずお医者さんに診てもらってからにしましょうね。)結果、出血は1日で止まりました。
 なぜ出血してしまったか。もちろん、便秘気味だったことが第一の原因ですが、実は海外旅行中で浴槽につかるという機会がまったくなかったことも大きいと思います。

 ご存じだと思いますが、就寝前、浴槽につかるというのは、お尻の健康にはとーっても良いことなのですね。なぜなら、血行を良くして、お尻の鬱血を緩和するからです。健康な人も、1日起きていると地球の引力でお尻に血がたまっていくものなので、できるだけお湯につかるようにしましょう。

 『血行を良くすることによって、痔の悪化を抑える方法』が、なんと日本から遠く離れた南米の、バナナで有名なエクアドルにもありました。
 同地の“家庭でできる治療法”は、以下のとおりです。
●用意するもの
 ・お尻が入るサイズの桶あるいは洗面器2つ
 ・お湯と水
 ・もし用意できれば、マンサニージャ(柑橘系の果物、見た目はみかんに近い)
●方法
 1桶のひとつにお湯、もうひとつに水を入れる
 2マンサニージャがあれば、それぞれに絞って入れる(イメージとしては、ゆず湯って感じかな?)
 3お湯と水の桶に、交互にお尻をつける

 水にもつけるという点が、赤道直下に位置するお国らしい。(*但し、首都のキトを含む山岳地帯は、高地のためそれほど暑くない。)いかにも血行が良くなりそうな方法の上、情報源が医学部卒業のおじ様だったので、聞いたとたん、「今度、(エクアドル滞在中に)出血した時には、この方法だ!」なんて思っちゃいました。
 それにしても、バナナって便秘解消に効果的な食べ物。それを常食しているはずのエクアドル人の中にも、痔になる人がいるなんて…ほんと、この病気は何がきっかけでかかるかわからない、まったく油断のならない奴だと改めて痛感しましたですぅ。