痔瘻治療ドキュメント
in C.P.C
Chapter-3 本日入院

13:40
 社会保険中央総合病院に到着。入院受付を済ませて8階東病棟ナースステーションへ。病室の入院患者さんが退院したばかりで、入室の準備が整わず別の病室で待機。
15:00
 看護婦さんより、入院、手術前、手術当日、手術後のオリエンテーションを受ける。血圧、体温の測定。体温計を破損したり、紛失したりすると3000円だそうだ。腰椎麻酔の量を決めるために身長、体重測定をして7階の診察室と浴室を見学。
17:00
 少し恥ずかしいが覚悟をきめて 肛門手術部周辺の剃毛処置。恥ずかしいからといって自分で剃毛してはいけません。看護婦さんに剃毛してもらいます。
17:50
 入院診療計画書を渡され、細かい説明を受ける。よく見ると入院診療計画書に7泊8日の入院と記入されているのが少々気にはなるが…注釈には、入院期間等は現時点で考えられるものであり、今後検査等の所見により変わり得るものとご理解下さいと書かれてあった。明日使う消毒薬のチェックのため、水精、酒性、ハイポ、イソジンの四種類の消毒薬を左手に数滴たらして皮膚の反応をチェック。全て大丈夫だそうだ。そうだぁ。入院期間も確かに気にはなるが、それよりももっと気になることがある。手術後の最大の恐怖、麻酔が切れたときの痛みと手術後の最初の便通時の痛みだ。恐る恐る訊いてみることにしよう。
「なんとも言えませんね(笑)個人差があるので」
と、ズバリの返事は返ってきませんでした。ズバリとは痛いことです。痛みの感じかたのレベルのレンジはとても広くて、少々の痛みでも激痛に感じるひともいれば、手術後も鎮痛剤を全く必要とせず、激痛を激痛と感じないスーパーストロングな患者さんも過去には入院していたようです。
「痛み止めの薬を飲めば、ほとんどのひとは大丈夫ですよ。便通時の痛みも患者さんによって個人差がありますから。緩下剤という便を柔らかくする薬を服用するので …」
と看護婦さん。
18:00
 坐薬を使用した排便処置と手術後の内服薬と用法に関しての詳しい説明を受ける。手術前の排便処置薬としてレシカルポン坐薬、手術後の内服薬として、メイアクト錠100(抗生物質)、フェナゾックスカプセル50mg(消炎鎮痛剤)、セルベックス細粒10%(胃粘膜保護剤)、ラックビー微粒(整腸剤)、酸化マグネシウム(緩下剤)以上全て毎食後に服用だそうです。たくさん飲むんだなあ。
18:20
 夕食です。食事の前に必ずお茶がでます。予想以上に美味。お粥、ロールキャベツ、揚げ豆腐、三つ葉とおふの入った白味噌のみそ汁、お新香、以上5品。この夕食以降、手術後まではなにも食べれません。お茶と水は明朝7時までは飲んでいいそうです
18:40
 夕食後の最初の排便処理です。レシカルポン坐薬を二つ肛門内に挿入。便意を感じても出来るだけ我慢してほしいとのこと。待つこと10分。いままでに感じたことがなかった強烈な便意がやってきて、もはや限界。出るわ、出るわ、下痢でもないのに次から次に急降下。坐薬が効いているせいか延々と   出続けそうで、なかなかトイレから離れられない。あぁ情けないなあ。
19:50
 様子をみにきていただいた看護婦さんに、レシカルポン坐薬を使用した排便処理の目的と効果の説明をしていただいて下剤との違いを知り、ひと安心。明日、手術の順番は5番目だそうだ。