痔瘻治療ドキュメント
in C.P.C
Chapter-2 診察日

9:45
 奥田哲也先生の診察を初めて受けるために社会保険中央総合病院の肛門科の受付へ。廊下まであふれるほどの大勢の患者さんたちが診察を待っていて、となりの人の話によると4時間待ちの日もあったらしい。奥田先生のホームページのイントロに「二人に一人は痔主」と書かれてあるのも納得。
11:15
 中待合室に呼ばれる。ここは診察室と外来待合室とのあいだに設けてある、診察直前の患者さんの待合室で、看護婦さんや患者さんの動きで診察の気配が十分に伝わってくる。痔疾患や恐ろしい大腸がんに関してのいろいろな解説がカラーポスターで掲示されていて、読むととても勉強になる。  
11:25
 「3番の診察室へどうぞ」
と看護婦さんに呼ばれ、いよいよ奥田先生の診察が始まります。診察室は全部で5つなので3番は真ん中です。緊張のボルテージがしだいにあがり、手にはしっかり脂汗をかいているのだ。
 看護婦さんから、
「靴をぬいで診察台にあがりズボンと下着を膝まで下ろして横向きになり、こちらにお尻を向けてください」
と笑顔で指示をされた。この診察姿勢をシムス体位というらしい。診察室に先生がみえるまで看護婦さんがタオルを腰にかけてくれるのがやさしい。
「おはようございます」
と奥田先生の登場です。おしりを向けて挨拶をするという非礼をもかえりみず、
「それでは、おしりを診せてください」
とやさしく声をかけてくださった。奥田先生に診ていただいているという安心感もつかの間、
「中を診せて下さい」
と先生。次の瞬間、今までに感じたことのない強烈な痛みで思わず大きな声をだしてしまった。
「うっ、ううっ、ううう……」
肛門鏡という診察用の器具が入れられたのです。とにかく痛い。堪えるのに必死で涙がでそうです。診察の結果、慢性的な痔瘻、裂肛もあると診断されました。痔瘻は、はっきりと膿の出口が確認され、今はひとつだが放置をしておくと複雑痔瘻になる可能性があるために、急は要さないが早い時期の手術が必要であると診察の結果が出ました。膿が出てしまうと痛みを感じなくなるのが痔瘻だそうです。
「今、早急に手術をする必要はないと思いますが、痔瘻を治すためには手術が必要です。騙し騙しも限界があるし、痔瘻が複雑化すると治療も時間がかかりますよ。今なら手術も早く済みます。きちんと治療(手術)して早く楽になりましょう」
終始にこやかな奥田先生。
「生活や仕事の都合もあると思いますので、十分に考えてから入院を決めてください。僕ですか?僕は明日からでもいいですよ。水曜日が手術日だから、ちょうどいいです。病室もまだ大丈夫かな ?(笑)」
と笑顔で答えられた。手術を避けて長いあいだ放置し続けていたら、複雑に痔瘻化していくのは当然だ。時間を稼いだとしても遅かれ早かれ手術は必至だ。その場で入院手続きの申請をしたのは言うまでもない。  手術日の前日入院、翌日手術、以後入院。CPCでは手術後の管理体制の問題で日帰り手術は不可なのです。奥田先生から4泊5日(必要最低限)の入院日程を組んでいただいたが入院日数は手術後の経過しだいという条件付きである。入院までのあいだ服用するようにと、処方箋をだしていただきました。セフゾンカプセル100mg(抗生物質)、フェナゾックスカプセル50mg( 鎮痛剤)手術前の検査(血液、尿、心電図、胸部レントゲン)を済ませ、入退院事務室で入院手続きをして帰宅。