ぢぢょでん:大西由香著 双葉社 定価1300円

著者の大西由香嬢の経験に基づく、痔の手術体験記。
友人とスキー旅行に行った著者は、ゲレンデで突然の肛門出血に気づく。楽しい雰囲気を壊さないように、誰にも話せず、スキーもそぞろに帰宅。
その夜、一人暮らしのアパートで大出血。命の危険を直感的に感じた著者は、救急車に乗って病院へ。当直の医者から「おしりに赤いバナナが刺さっているようだ」と言われショックを受ける。
その後、社会保険中央病院を受診し、保存的に治療していたが、ついには手術を受けることとなった。

かなりきわどい話も、大阪弁を駆使した軽快な文体で、飽きることなく一気に読むことができる。
痔の予防や治療法についても、ていねいな取材に基づいた正確な内容は、医師が書いた「痔のガイドブック」と十分に張り合える内容である。