「スーパーサイズ ミー」を見てきました!

 この映画が製作された背景にはアメリカが肥満大国になってしまい、国民の4人に1人が肥満という現状があげられます。その為に今アメリカは深刻な国民病として、肥満の改善に取り組んでいます。そのアメリカ国民がもっともよく食べるもの…ファーストフード!!そして、アメリカで最も多いファーストフード店・・「マクドナルド」にスポットをあてた映画です。

 映画の中で、アメリカでは病院や給食にまでマクドナルドが提供されていました!!驚きですね。日本では考えにくいことです。アメリカの医師は「末期のガン患者さんが何か食べられるのであれば、たとえマクドナルドであっても構わない」という意見でした。また、学校の方は「生徒個人が食べられるものを選択しているから」いうこと。もちろん考えとしては私も少し賛同する  部分もあるのですが、・・・。小さい頃は毎日ハンバーガーなんて、夢のような生活に思うはずですし!!でも、特に給食や病院食には野菜いっぱいの食事を提供してあげてほしいと思いました。
こういった現状があって、肥満大国アメリカが出来上がるのだとつくづく実感します。
 
  私自身の体験ですが、先月、ずっと念願であったオーロラを見にカナダに行った時のこと。  そこで私は見たのです!!カナダでもアメリカでも、都市から少し離れた郊外や田舎の人たちの体型を。。車社会である郊外のカナダやアメリカの方は、歩く量は乏しいのに、すごい量の食事を食べてました(>_<)!そして町のいたるところにあるマクドナルド同様のファーストフード店の多いこと。食べるデザートの甘さ。食べる物の油の多さ・・・具合が悪くなりそうでした。
 料理の甘みの強さ、脂肪の多さ、ファーストフード店の多さ、肥満大国を少しだけかいま見た  気がします。

 さて、映画の本題に戻りますが、実験開始当初は健康状態が非常によかった監督が、日に日に体が丸くなり、肌から艶がなくなり、明らかに健康ではない様子が映し出されていくと、私は  不安を覚えました。。確かに、ファーストフードは健康に悪いからあまり食べないようにと思っていても、実際たまに食べるととてもおいしいものなので、私もついつい口にしてしまいがちでしたが。毎日食べ続けると、こんなにも体に悪い影響が出るなんて!偏った食事が体に及ぼす影響の凄まじさをみることができます。

 しかし、映画ではマクドナルドの批判に集中していましたが、なぜハンバーガーやポテトだけが悪者なのでしょうか? そもそもファーストフードとは何でしょう?「安い 早い うまい」というのであれば、日本にもたくさんファーストフードがあります。牛丼、おにぎり、立ち食いそば…など。なぜこれは批判を受けないのでしょうか??
 
 ここで、ハンバーガー、ポテトが悪者扱いされる理由を私なりに分析してみました。
 理由は5つほどあると思います。
★ まずその1つに、カロリーの多さ。通常サイズのハンバーガで、ご飯1杯分のカロリーを持っています。さらに、セットメニューで食べると、(ハンバーガー ポテト(M) コーラ)では約1000`カロリーになってしまうのです!!  
★ そして2つめに、脂質の多さ。ハンバーガとポテト(Mサイズ)を組み合わせた場合、脂質量はなんと42g!これは、成人の1日のエネルギー摂取量が2000`カロリーとした場合、脂質所要量は55g前後ですので、1日の約80%分の脂質量を満たしてしまうのです。
★ 3つめにビタミン、ミネラル類、食物繊維の圧倒的な少なさです。
1話にも書きましたが、ビタミン・ミネラルの宝庫である野菜の1日の目標摂取量が350g以上です。しかし、ハンバーガーやポテトだけの食事では野菜は目標値まで食べられることができず、ビタミン・ミネラル・食物繊維は不足してしまいます。
★ 4つめに(これは私だけかもしれませんが・・) すぐおなかが減ってしまうので、またすぐに何か食べてしまう傾向にあると思います。そして、1日のトータルカロリーがオーバーしてしまい太っていく傾向にあるのではないでしょうか。。
★ 5つめにこの食環境が子供へあたえる影響です。特に、成長段階の子供には大人よりもより 多くの栄養を必要とします。体に必要な栄養素を、実際に見て、選んで、食べて、学んでもらいたいと思う成長段階に偏った食事が習慣化するのはとても怖いことです。

では、日本でいうファーストフード・・・
 例えば牛丼やおにぎり、立ち食いそばを1ヶ月間食べ続けたらどうなるのでしょうか?

 体験に基づいた情報がないので、私の推測ではありますが、映画のようにスーパーサイズにはならないとは思います。日本のファーストフード(牛丼・うどん)はハンバーガーや、ポテトと比較すると脂質は断然低く1食で約20gです。カロリーも1食で約700`カロリー前後です。
 しかし、これも1ヶ月食べ続けた場合は、脂質不足、たんぱく質不足、野菜不足、塩分過多など、肥満にはならずとも、体に様々な症状・疾患が出てくることが考えられます。
 
 結果として、おにぎりであり、マクドナルドであり、絶対に毎日同じ物で過ごすという食生活は体に悪いのです!バランスよく食事をすることが大事なのです!!
 
 私がこの映画から学んだことは、この映画ではマクドナルドを批判していましたが、例えマクドナルドであり、ファーストフードであっても自分で食べるものを選択するようにすれば、すべてクリアできる問題だということです。最近では、各ファーストフード店でもサイドメニューに野菜を置くようになり、カロリー表示をするお店が増えて来ました。私たちにはただセットで  食べる以外に、選択権があるのです。もちろん、毎日食べるのは避けてほしいですが。ただ、   ハンバーガーとポテトにコーラといった、マクドナルドのお得なセットでの組み合わせばかりではなく、野菜ジュースを加えたり、スープを組み合わせたり、サラダを食べたりすればファーストフードとも上手に付き合えるのです。
 
 
 ちなみに、映画の上映されている渋谷のマクドナルドでは、トレーにひいてある用紙の裏面にカロリー表示がされていたのです!ちょっと見づらいですが。
 
 
 これ以上詳しい映画の内容を言ってしまうと、これから見ようと思っている方に申し訳ないので、ここで映画の内容についてはやめておきます。
でも、この映画に興味のあるないにせよ1度はみてもいい映画だと思います☆自分自身では試したくないことの証明を見ることができるのですから。そして、食事(特に昼や夜)が外食しがちな方は必見かとも思います。。もし、映画は見ないけどもっとこの続きを聞きたいと思われたら、   ご意見を fujiokakeiko@hotmail.com までお願いいたします。
 
長々と感想を言ってみましたが、百聞は一見にしからず!!ぜひ、興味をもたれた方は映画館へ☆