☆北千里高等学校同窓会第18回総会報告☆



5月24日(日)今年も待ちに待った5月の第4日曜がやってきた。この日に備え、数日前からダイエットにいそしんでいたというのはウソであるが、昨年の5月25日に北千里高校の同窓会総会に参加した者ならその心意気は分かっていただけるであろう。普通同窓会の懇親会の食事といえば申し訳程度のおつまみが出るくらいだが、ここ北千里高校の同窓会はとにかく一人分のボリュームが並ではないのだ。それは単に参加者がいつも見込みより少ないからであって、決して普段腹一杯食べてないのだからこの場くらいは、好きなだけ食べさせてやろうという親心なんかではない。それにしても最初からせいぜい50人程度の参加しか見込んでいない総会というのも、同窓生が10000人に迫ろうかという状況においてあまりにも無気力な見込みと言わざるを得ないが、今年、参加しようとした卒業生に対する仕打ちは、無気力を越えて悪意さえ感じられるものであった。昨年もそうであったが、日にちがわかってるだけではっきりした時間もわからず、とにかく前回の記憶をたどり多分12時くらいから始まったんじゃないかという結論に達し、12時に北千里高校の校門前に集合し、会場に向かった。駅から北千里高校へ続く『恋人達のプロムナード』は道幅が広がり、以前のように前から来た人をよけるためにわざと彼女彼氏の方に体を寄せるということもできなくなったな、と思った(写真)。学校はクラブか何かの試合のお陰で、鬱陶しい天気にも関わらずたいした熱気に包まれていたが、こと体育館裏側の食堂においては扉も閉まり、これから何かが始まろうという雰囲気はそこになかった(写真下)。ただ、試合の応援をしにきている親子連れかがシートを広げて弁当にぱくついていた。
我々は『時間を間違えたのか、きっと1時からに違いない』と勝手に納得し、しばらく待ってみることにした。いくら何でも準備に半時間はかかるはずだから、12時半頃にはスタッフも来るだろうと思い、待っていたがそれらしい人影は全く見えなかった。結局この日同窓会は開かれなかったようである。我々はまさに自暴自棄になって『こうなったら自分たちだけで同窓会を開こう』という結論に達し、ローソン今宮店でビール、弁当、スナック菓子を購入。食堂の前で自主開催の同窓会総会を始めたのである(写真下、顔には一応モザイクをかけてます)。午後2時同窓会は大盛会のうちに閉幕した。そして、おそらくこれが北千里高校同窓会の最後の総会になるのではないかというひそかな予感が後に残った。

ここに1冊の名簿がある。3年前に発行された、創立十五周年記念の会員名簿である。この名簿の奥付に、同窓会役員会より、という一文があり『・・・・皆様に末永く愛される会づくりへと役員一同ますます奮闘してまいる所存です。』とある。確かに1980年代後半頃の同窓会は、総会をホテルでやったり結構バブリーだった反面、会費は1万円近くでどこか近寄りがたい雰囲気があった(実際案内が来たのが2回くらいだったが)。その点、毎年5月第4日曜、場所は学校の食堂、会費不要という現在の形式は末永く愛される同窓会総会のあり方として、曲がりなりにも私は評価していた。しかし、今回このような形で裏切られたということは、はっきりと言って怒りよりも悲しみを強く感じる。私の北千里高校に対する愛情はある意味で曲がった愛情かもしれない。だが、このように思う人間がいる以上、同窓会は手を抜いてはいけないと思う。幸い、私には同窓会以外にも自身のアイデンティティを認められる場所がいくつもあるが、中には高校時代の自分にしか、アイデンティティを持たない生活をしている卒業生もいるだろう。彼にとっては同窓会だけがよりどころであるはずなのだ。個人個人の属する集団のことを思ってみて欲しい、家族しかり、学校のサークルや、会社の仲間、趣味の集まり、幼なじみの集まり、宗教の集まり。これらの中にはある程度普遍的なものと、そうでないものがある。会社や趣味の集団なんていうのは、人の出入りも激しいし、仕事や趣味を通じてしか繋がってない人間関係だから、もろく壊れやすい。だが家族は死かそれともよほど決定的な精神的な亀裂が生じない限り崩れることはない。だから人は比較的普遍的なものによりどころを求めようとする。Y氏曰く『同窓会なんてこっちが何の意識もしてなくても案内状を送ってくるもんちゃうんか。こっちから同窓会はどこや〜って探しまわらなあかんなんて、何かおかしいで!』と憤慨していたが、氏の観点もまた同窓会を比較的普遍的な集団だと考えてのものである。だからやすやすと活動を休止してはいけないし、一度決めたことを簡単に撤回したりしてはいけない。なお、翌日学校の事務室に電話をして同窓会総会の日程を確認したが『知らない』とのことだった。少なくとも学校の施設を利用する以上事務にもその日程が通っていて当然なのにますます釈然としなかった。

さらに総会をすっぽかされた以上に現執行部は重大な会則違反を犯している。同窓会則第2章第5条の『総会は毎年必ず開催することを原則とする。』はあくまでも原則だから例外はあるとしても、第5章第23条『会計報告は毎年1回、本部役員がこれを行う。』とある。会計報告を『いつまでにどこで誰に対して』との記述に欠けるが常識的には『毎年5月第4日曜の総会までもしくは総会の席上で同窓会員に対して』と解釈すべきだろう。5月末の時点で私は会計報告を受けていないし、昨年は高校の20周年式典で50万円を出すだのいってたので金の動きがあったはずだが、その経過についても何も知らない。仮にも同窓会費を払ってるのである。税金を払っているのに国家が歳費の内訳を公開しなかったらクーデターが起こるだろう。同窓会とて同じである。会則は法に規定されたものでないにせよ、この会則に承知の上会費を払って入会しているのだから執行部は倫理的に会則を守る義務がある。たかが数千円で目くじらをたてることもないという方もおられるかもしてないが、昨年の会計報告に基づくと、概算で今年度当初に同窓会費が1000万円は残ってるはずである。そして何の活動もしなければ、毎年250万円ずつ上積みされていく。今の状態では、悪意のある何者かが、この金を同窓会と無関係なことに流用してもだれも知る由がないのだ。今回の出来事はきつく言えば本部役員による会員に対する背信行為である。殆どの会員が気づいていないだけで、本来ならば役員による謝罪通知を全会員に行った上、残金を卒業年次に応じ返還し会を解散してもおかしくはない程のものである。以下は同窓会の運営にあたる人たちに対する公開質問状である。同様の内容を郵政省メールにて会長、副会長(2名)、会計、及び北千里高校の同窓会担当教諭の5名に送付する予定である。


北千里高校同窓会本部役員殿

公開質問状

  1. 98年度の総会はなぜ5月第4日曜に開かれなかったのですか。
  2. もし他の日程であれば、なぜ全会員にそのことを通知しなかったのですか。また、総会に関して葉書による通知を受けることができるはず(卒業後3年以内−96年度の総会のレジュメにて明確に宣言されている)の16期生が同窓会に関する連絡を受けてないようですがそれはなぜですか。
  3. 通知も不可能であるほど急な事情があっての中止だったすれば、なぜ当日知らずに学校に来る卒業生がいることを予測して役員の一人でも常駐させなかったのですか。また、中止になったことが分かるように掲示しなかったのですか。
  4. 昨年の総会以降のある時期に、本年の総会の中止が決定していたとするならば、少なくとも、同窓会の定例化の発表があった16回以降の総会参加者には卒業年次に関わらず中止を通知する必要があるはずですが、なぜそうしなかったのですか。
  5. 97年度の決算報告を受けていませんが、全会員が納得のいく形での報告をお願いします。
  6. 予算の内訳は役員会で決められていると思いますが、それがいつ開かれたのか、また予算の各項目をどういう根拠で決められたのか報告願います。可能であれば、予算関係の役員会の議事録を公開願います。

以上の質問に関して回答があった場合ここに掲示いたします。

6期生 植原 敏


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