お宿 よこやま (弥彦村) B (泉質:非温泉、浴室C、設備C、眺めC)  

西蒲原郡弥彦村弥彦3522-2 TEL:0256-94-3026 営業時間:9:00-18:00、 定休日:問合せ
泉質:非天然、沸かし湯
タオル:あり サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:依頼すれば可能

場所:観音寺温泉のあった集落の中にある旅館である。廃業した古い旅館を新潟市の横山さんが買い取って、2011年春から営業を現在は日帰り営業のみであるが、今後宿泊営業も開始予定とのことである。観音寺温泉の集落の「旧・やひこ乃ゆ」の廃屋の先に、「レストラン・マジックディッシュ」に通じる横道があるが、その交差点の所にもう一本細道がある。その交差点の所に、小さな看板がある。細い坂道を登ると右に駐車場があり、坂の突き当たりにこの旅館がある。

料金:入浴料は600円、タオルセット付。受付らしきものはない。

浴室:玄関を入って左手の数段の階段を下りたところに、「観音岩風呂」という男女の浴室がある。脱衣場は広く、がらんとしている。脱衣棚のほか、コイン返却式のロッカーがある。洗面台にはドライヤーがある。浴室に入ると立派な石造りの浴槽があり、男女の浴室の仕切りの所に、山のような岩組みがあって、その頂上に観音様が立っている。ちょうど出湯温泉の華報寺共同浴場(こちらは弘法大師)みたいな感じである。浴槽はこれのみで、露天風呂はないが、窓から見える木々の緑が美しい。洗い場にはボディソープ、シャンプー類あり。


泉質:沸かし湯であり、温泉ではない。観音寺温泉を使用しての営業を予定していたが、開業直前の東日本大震災で観音寺温泉の源泉井戸が被害を受け源泉の供給が止まったため、沸かし湯での開業となったものである。沸かし湯であるので、当然無色透明無味無臭であるが、特徴に乏しい隣の弥彦湯神社温泉(アルカリ性単純温泉)と比較しても、どれほど差があるかわからず、不満は感じない。
 
コメント:湯上りには、2階の大広間で休憩できる。ステージ付の大広間で、自由に休むことが可能。お願いすれば、皮から手作りという餃子を食べることができる。大広間のステージには、ピアノ、ドラムセットやJBLの巨大なスピーカーなどがあり、音響設備が整い、実際にジャズのコンサートも開催されることがある。ご主人とCDを聴きながら、音楽談義をするのも楽しい。
 世間の喧騒から逃れ、静かな癒しのひと時を過ごすには最適な施設である。場所がわかりにくく、古さを感じさせる建物であるので、一般の方には利用しにくいかもしれないが、混み合って賑やかな日帰り温泉に疲れた人には最適であろう。特に、心が疲れた人たちの、大人の隠れ家としてお勧めしたい。

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(No.483 2023/5/12)

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