岩室温泉 割烹旅館 松屋 (新潟市西蒲区) B  (泉質A、浴室C、設備C、眺めC)

新潟市西蒲区岩室温泉605  TEL:0256-82-5120  営業時間:     定休日:
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉、掛け流し
タオル:あり サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:   食堂:なし
http://matsuya.travel.coocan.jp//

場所:岩室温泉街の中ほどにある純和風の割烹旅館である。高級料亭の味を楽しむことができるらしいが、入浴のみの利用はできない。2011年3月のイベント期間限定で入浴利用ができたので紹介したい。

料金:通常は入浴のみの利用はできない。日帰りパックの利用か宿泊利用する必要がある。

浴室:玄関を入って右奥の階段を降りた下に浴室がある。浴室前に洗面台があり、脱衣場内にはない。脱衣場と浴室は合わせて円形になっていて、かなり狭い。脱衣場は非常に窮屈であり、浴室への入り口が左右2箇所ある。円形の浴室は明るくて心地よい。半円形の浴槽がひとつあるのみであるが、源泉が掛け流しされている。洗い場にはボディソープ、シャンプー類あり。

泉質:源泉名は岩室温泉(新)。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。源泉温度41.8℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成18年2月15日分析)は、Li 0.5、Na 2161、K 39.1、NH4 2.9、Mg 5.3、Ca 812.9、Sr 7.8、Ba 1.7、Al 0.1、Mn 0.5、Fe(II) 0.3、F 1.4、Cl 4766、Br 14.1、I 2.6、HS 0.1、SO4 46.3、HCO3 41.0、CO3 0.2、メタ珪酸 25.5、メタホウ酸 75.0、遊離CO2 1.1 など、ガス性除く成分総計は8005mg/kgである。「この温泉は源泉から硫化鉄を除去し、加温したものです」と書いてあった。源泉は注湯口より多量に注がれ、浴槽縁よりオーバーフローされている。浴室内にはアブラ臭が充満。湯は無色透明であるが、塩辛く苦い。浴槽内には湯花が大量に浮遊している。温泉組合からの共同配湯を受けているものと思うが、小さな浴槽に十分量の源泉供給があり、新鮮な生の源泉の素晴らしさを堪能できる。

 2015年3月12日から、新源泉の使用が開始された。源泉名は、岩室4号源泉。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度52.2℃。PH 7.96。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年3月22日分析)は、Li 0.4、Na 2844、K 36.3、Mg 10.6、Ca 1422、Sr 13.0、Ba 3.1、Mn 0.3、Fe(II) 0.2、NH4 5.9、F 2.7、Cl 6869、I 2.1、SO4 42.7、HCO3 103.7、CO3 0.5、HS 33.3、HPO4 4.8、メタケイ酸 30.9、メタホウ酸 61.8、遊離CO2 3.3、遊離H2S 5.8 など、ガス性除く成分総計は11490mg/kgである。湯は白濁し、黒い湯花が浮遊・沈殿している。硫化水素臭とアブラ臭が混じったような芳香があり、飲めば塩辛さと苦みがある。ツルスベ感はなく、浴後は肌のサラサラ感を感じる。

 2017年6月再訪したが、白濁した湯はやはり素晴らしく、足の裏は真っ黒になった。今回は若干のツルスベ感も感じられ、鮮度の高い湯を掛け流しで楽しむことができた。

コメント:立ち寄り湯ができないのが残念であるが、鮮度の高い源泉を堪能できるのは感動的ですらある。加水・循環された他の旅館では、岩室温泉の本当の良さを味わうことはできない。温泉好きの方は是非利用されることをお勧めする。


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(No.462 2011/3/13、2015/3/15、2017/6/17追記)

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