緒立温泉 老人福祉センター 黒埼荘 (新潟市西区) C (泉質C、浴室C、設備C、眺めD)

新潟市西区緒立流通2-4-1 TEL:025-377-5049 営業時間:9:00-16:30(入浴10:00-16:00) 定休日:毎週月曜日、5月4日、8月13日〜8月15日、12月29日〜1月3日
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、14.2℃、循環
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:なし 休憩所:あり 食堂:なし

場所:新潟西バイパス亀貝インターを左に下りる。新潟流通センターへの道路の交差点を過ぎてしばらく進み、ガソリンスタンド手前を左折するとすぐにある。かつて旧黒埼町の福祉施設であったが、2001年1月1日、新潟市に編入・合併され、新潟市の施設となった。右側の建物はデイサービスセンターとなっている。本館・新館のそれぞれに浴室がある。ソファが並ぶ広々としたロビーは気持ちいいが、施設の性格上客は地元の老人が主体。

料金:市内:60歳以上100円、大人250円、小中学生120円、市外:大人450円、小中学生120円、幼児は市内外とも無料。タオルなし。

浴室:ロビーの左側に本館浴室がある。脱衣場・浴室とも広くなく、浴室の左半分が浴槽、右が洗い場となっている。浴槽は大浴槽と小さな泡風呂がある。洗い場には固形石鹸があるのみ出、シャンプー類はない。
 2000年に利用者の増加に伴い、新館に浴室が作られたが、温泉ではなく沸かし湯である。こちらは脱衣場・浴室ともに広めである。浴室には扇型の浴槽があり、一部はジャグジーとなっている。洗い場には固形石鹸があるのみで、シャンプー類はない。

泉質:源泉名は緒立温泉。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)。源泉温度14.2℃(使用位置43.0℃)。湧出量59L/分(動力揚湯)。主な成分(イオン濃度:mg/lg、平成20年2月25日分析)は、Li <0.1、Na 544.3、K 15.0、Mg 19.7、Ca 5.5、Sr <0.1、Ba <0.1、Al <0.1、Mn 0.7、Fe(II+III) 0.1、Cu <0.1、Zn <0.1、F 1.0、Cl 689.2、Br 2.5、I <0.1、HS <0.1、S2O3 <0.1、SO4 8.4、HCO3 473.5、CO3 <0.1、メタケイ酸 51.8、メタホウ酸 1.7、遊離CO2 10.0、遊離H2S <0.1 など、ガス性除く成分総計は1814mg/kg。加水なし、加温あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系薬剤による消毒あり、入浴剤の使用なしとの掲示がある。湯は泥色で濁っており浮遊物が多い。飲むのははばかられたが、無味無臭であった。
 新館浴室が作られたとき、温泉を使用できないことについて問題となったことがあった。当時の市議会の答弁によると、湧出量は約55L/分、貯湯タンク容量合計の1万8千Lの全量を使用しており、現状を上回る湯量確保は困難であり、新しい浴室は水道水で対応することにしたとのことであった。

コメント:ここは緒立温泉といい、数軒の旅館もあり、かつては地元では知られた温泉地であった。この施設は緒立温泉を利用した福祉施設である。温泉の由来は由緒あるものがあるらしい。由来については浴室前に掲示されている。概要は昔々黒鳥兵衛とかいう人が討伐軍に敗れ首をはねられ胴体は千俵の塩に漬け土に埋め、その上に八幡宮を祀った。その後病に苦しむ娘の夢枕に緒立の八幡様に来いとのお告げがあり、行ってみると白鷺が水浴びをしており、そこに浸かったら病気が治ったとかいうこと。緒立温泉は緒立八幡宮の境内から湧き出たありがたい鉱泉らしい。そんな訳があってか浴室前には神棚が飾ってあり、地元の人はお参りしてから入浴している。由緒は別にして、地元の老人の中にひとり入り込むのはちょっと気が引けた。新潟市の施設になってから、新潟市民の老人も格安に利用できるようになったので、利用者が急増しているらしい。

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(No.80 1998/9/27,2001年1月改定、4月追記、2017/8/6改訂)

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