(仮称)満願寺温泉 (新潟市秋葉区)    泉質A   現存しません

新潟市秋葉区満願寺 
泉質:不明(ナトリウム-塩化物泉かな?)、30℃くらい、源泉垂れ流し(大量の源泉が用水路に放流)

場所:阿賀野川の堤防沿いの新津市満願寺から、「はさ木」並木で有名な道路を磐越道・新津市街方面に進むと、左手の田んぼの中に怪しげな小屋とタンクが見える。大量のぬるま湯が湧き出ており、川となって用水路に流れ込んでいる。井戸から遠く離れた用水路でも温泉を味わえる。天然ガスを汲み上げるための井戸から温泉が湧いており、温泉は利用されずに捨てられている。

泉質:源泉名など不明。泉質も不明であるが、おそらくナトリウム-塩化物泉であろう。湯は大量に垂れ流しされている。細い用水路を満たすほどなので、100L/分以上はあるだろう。用水路のかなり下流まで行っても、塩味は薄れていない。湯は無色透明、無臭であるが、塩味と若干の金属味がする。辛めの味噌汁程度の塩味。新津温泉みたいな強烈な個性はなく、万人受けしそうないいお湯である。温度は体感で、30℃位かと思う。

コメント:こんな田んぼの真ん中に温泉があるなんて、誰も想像できないだろう。しかし、新津は油田地帯。掘れば何かは出そうである。垂れ流しはもったいないので、是非有効利用していただきたい。

 さて、ここにある「はさ木」の並木はかつては新潟平野のどこにでも見られた。しかし、農業の機械化、効率化に伴って、刈り取った稲を「はさ木」に掛けて乾燥させる方法は過去のものとなり、「はさ木」も切倒され、並木として残っているのは、ここと、中之口村くらいしか無くなったのは残念である。満願寺の「はさ木」は保護されているようだが、このままこの姿を保ち続けてもらいたい。
 

(No.287 2003/4)

個人所有の田んぼの中の温泉ですので、無断で入らないで下さい。(2003.7.30追記)

2009年春、天然ガスが出なくなったため、ポンプ小屋は撤去され、井戸は埋められてしまいました。(2009.5.20追記)

*これまでは所有者の迷惑になると悪いため、場所の紹介は削除していましたが、撤去されて現存しませんので、場所の記載を復活させました。

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