場所:国道49号線から清川高原保養センター行く道を登り、すぐに左折し集落の中を進むと古い学校の跡が出現する。ここが新潟市山の家である。旧・清川小学校を新潟市が譲り受け、市民の野外活動・研修の場として、昭和47年にオープンしたものである。昔の小学校そのものであり、右手には体育館もある。古い建物ではあるが、玄関には車椅子用のスロープが設置されている。
料金:入浴・休憩は、大人100円、小・中・高校生50円、タオルなし。宿泊は自炊であるが、大人500円、小・中・高校生300円と格安である。受付で記帳して入館する。
浴室:3畳ほどの長方形の浴槽がひとつあるのみであるが、湯は掛け流しされている。浴槽・洗い場には、体が不自由な人のために手すりが設置されている。窓からは農村の風景が見え、山々の緑が美しい。洗い場にはボディーソープがあるが、シャンプーはない。
泉質:源泉名は津川温泉第2号温泉。泉質は、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。源泉温度51.8℃。主な成分は、Naイオン1724mg/kg、Caイオン69.2mg/kg、Kイオン12.1mg/kg、Mgイオン4.8mg/kg、Feイオン2.5mg/kg、硫酸イオン1879mg/kg、塩素イオン1167mg/kg、炭酸水素イオン453.5mg/lg、Fイオン3.7mg/kg、Brイオン2.8mg/kg、メタ珪酸19.9mg/kg、メタ硼酸6.6mg/kgなど、ガス性除く成分合計は5348mg/kgと程良い濃度である。実際の湯は、軽度白濁し、無臭であるが塩味がする。肌はツルツルになる。また泡付きがあり、湯の新鮮さを物語る。清川高原保養センターとは泉質が異なる。源泉100%、非加熱、非濾過、掛け流しである。
コメント:休憩用の広間があって、ゆったりと休むことができる。ただし、食堂や売店はないので、自分で持ち込む必要がある。源泉100%・掛け流しの湯に入って、休憩して、これでたったの100円。何とも格安。新潟市の施設であるが、誰でも利用できる。設備にこだわらなければ文句なくお勧めできる。混み合った循環湯の清川高原保養センターよりも温泉の味わいは数倍深い。ここは穴場である。
(No.255 2002/6/29)
附記:冬期間は湯温が下がり、源泉でない沸かし湯を投入して温度調整されるようなので、源泉そのものを味わいたい方は、暖かい時期に行くことをお勧めします。
温泉はポンプ故障で休業中です。ご注意下さい。
長らく温泉使用を休止していましたが、施設そのものの老朽化によって、「新潟市山の家」は廃止されることになりました。 |