場所:月岡温泉街の道路沿いにある。月岡温泉が開湯した当時の建物そのままとのことであり、歴史を感じさせる自炊可能な湯治宿である。
料金:入浴のみ600円、タオルは借りることができる。
浴室:正面奥に2つの家族風呂がある。左の浴室には丸い浴槽、右の浴室には扇形の浴槽がある。ともにエメラルドグリーンの湯がたたえられており、掛け流しされている。ともにひとり入るのがせいぜいの小さな浴槽である。一応、ボディソープやシャンプー、リンス類が置いてある。窓からは景色と言うほどのものは見えない。
泉質:他の旅館同様の源泉組合からの配湯で、同じ仕様の成分表が掲げられているが、古い成分表の掲示もある。湯はまさにエメラルドグリーン。うっすらと油膜も見える。硫化水素臭が強く、硫黄味・塩味がする。温まりは大変良く、肌はすべすべする。他の旅館と同じ源泉ではあっても、小さな浴槽に掛け流しされているので、湯の新鮮度は最高である。源泉の味わいを損なうことなく、そのまま堪能できる。
コメント:古い湯治旅館であり、改装もされているようだが設備的に劣ることは仕方がない。しかし、素朴な人情に接することができ、ひとりで温泉を楽しむにはちょうど良い大きさの浴槽であり、温泉そのものを味わいたい人には最高な宿であろう。新鮮な源泉の満ちた浴槽にザブーンと浸かる贅沢さはこの上ない幸せである。豪華さ、きれいさにこだわらない温泉を愛する人に特にお勧めしたい。
→関連情報
(No.265 2002/9/7)
2003/7/7 豊浦町は新発田市に合併し、月岡温泉も新発田市になりました。
2006/3/5 営業時間等一部訂正
*残念ながら、廃業しました。(2011/9/23追記) |