場所:新潟県最北の町、村上市の旧山北町にある温泉施設である。これまでこの地には「ゆり花会館」があったが、これとは別に、廃校になった旧山北町・南中学校の校舎や体育館を利用して、2001年4月に「ふるさと体験の宿 交流の館 八幡(はちまん)」としてオープンした。場所はJR勝木駅横にある徳州会病院のすぐ隣である。
料金:入浴は大人350円、子供100円、未就学児無料、タオル別。研修室利用1時間500円、大広間利用100円、和室休憩1時間500円。宿泊可能だが素泊まりが基本。
浴室:下足棚に靴を入れスリッパに履き替える。受付で料金を払い、長い廊下の先にある浴室に向かう。いかにも校舎という雰囲気は郷愁を誘う。途中になぜか室内の相撲場がある。廊下の突き当たりに男女の浴室がある。浴室には大浴槽があるのみで、露天風呂はない。石造りの大きな浴槽は心地よい。熱めの源泉が注がれ掛け流しされている。洗い場にはボディソープ、シャンプーあり。窓から見える景色は良くない。脱衣場には脱衣棚に脱衣籠がある。洗面台にはドライヤーあり。
泉質:源泉名は勝木ゆり花温泉、泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉、源泉温度55.5℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成17年6月27日分析)は、Li
1.3、Na 557.8、K 12.0、Mg 0.9、Ca 279.0、Sr 3.4、Fe(II) 0.2、F 5.0、Cl
218.6、Br 0.3、SO4 1441、HCO3
44.3、メタ珪酸 26.0、メタ硼酸 4.1、遊離CO2 1.4など、成分総計は2595mg/kgである。実際の湯は無色透明無臭で薄い塩味がする。源泉をそのまま掛け流ししており温度調整できない。熱いときは水道水でうめる。
平成27年6月16日付の分析書によりますと、源泉名は、勝木・ゆり花温泉、泉質、ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)、源泉温度
54.5℃、湧出量 250L/分(動力揚湯)、PH 7.8。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.4、Na 565.0、K
9.3、NH4 0.8、Mg 0.7、Ca 265.7、Sr 3.4、Ba 0.0、AL 0.0、Mn 0.0、Fe(II)
0.1、Cu 0.0、Zn 0.0、F 4.9、Cl 156.1、Br 0.5、I 0.3、NO2 0.0、NO3 0.0、HS
0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 1559、HPO4 0.0、HCO3 36.0、CO3 0.0、メタケイ酸
61.8、メタホウ酸 4.4、遊離CO2 1.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は2669mg/kg。浴室清掃終了後にお湯を張るときのみ温泉供給量の不足を補うために加水(水道水)し、常時はゆり花温泉の源泉をかけ流しし、循環ろ過装置の使用や入浴剤の使用はないとのこと。
コメント:休憩用の広間利用は100円必要だが、ほかに無料で利用できる休憩場所はある。350円で源泉100%掛け流しを堪能できるのは幸せである。新潟県最北の地で気軽に行ける場所ではないが、笹川流れの観光のついでや、国道7号線で通ることがあったら立ち寄られるとよい。柔らかな泉質も気持ちよく、何よりも鮮度がよいのがうれしい。
(No.445 2008/9/6、2021/4/4営業時間訂正、2023/9/9追記) |