場所:柿崎町(現・上越市柿崎区)中心部より上越市方面へ国道8号線を行く。長い直線道路をしばらく行くと、上下浜の信号にさしかかる。左手に公衆便所のような上下浜駅が見える。ここを少し行くと、看板が出ているので右手の海岸方向へ進む。マリンホテル・ハマナスというしゃれた外観のホテルの右横の安っぽい施設がここである。この2つとも柿崎町が第3セクターで運営している。玄関を入ると下足棚(ただの棚)があるので靴を置いて受付で料金を支払う。
料金:入浴料は、大人450円、小学生250円、幼児(3歳以上就学未満)200円、タオルなし。(2005年1月、上越市との合併により値上げされたが、その後さらに大人450円に値上げされた。)
浴室:1階奥に浴室がある。浴室には大浴槽のほか、露天風呂がある。大きなガラス窓から、芝の庭先に雄大な日本海が一望される。逆に言えば海しか見えない。洗い場は7ヶ所有り、ボディソープ・シャンプーが置いてある。
泉質:源泉名は上下浜温泉。源泉温度40.3度のナトリウム-塩化物泉で、薄い緑褐色で無臭であるが、かなり塩辛い。地下1200mから汲み上げているという。主な成分は、Naイオン5006mg/kg、Caイオン67.9mg/kg、塩素イオン7184mg/kg、炭酸水素イオン436.9mg/kg、Brイオン45.5mg/kg、メタ珪酸169.5mg/kgなどガス性除く成分合計は13014.4mg/kgとかなり高張である。炭酸水素イオンのためか肌はツルツルする。大浴槽は循環式だが、露天風呂は掛け流しされていて、飲んでも新鮮な味がする。大浴槽の湯はただ塩辛いだけだが、露天の湯は、若干の鉄味・石油臭を感じ、湯花も見られる。(その後の情報によりますと、残念ながら露天風呂も循環されているそうです。)
コメント:意外に館内はゆったりとしている。1階には浴室のほかソファのあるロビー、売店があり、子供の遊具がぽつんと置かれたりしている。2階には休憩用のステージ付き大広間があり、時折カラオケ大会が催されるらしい。ほかにマッサージ室などがある。清涼飲料・ビール・ポップコーンの自販機はあるが、食堂はない。隣のホテルを利用せよとのこと。出前は可能らしい。かつてビールも隣のホテルの4階の自販機を利用してほしいと悠長なことを言っていたが、その後自販機が設置された。すぐ外は砂浜。日本海に沈む夕日を見ながらの露天風呂は格別。ロケーションは最高。料金も安いのでお勧めしたい。ただし休日は混むので、平日の夕方行かれるとよい。一人でゆっくり思索にふけるには、こんな素朴な施設の方がいいのかもしれない。
(No.34 1997,2001/7 、2005/8/21料金改訂、2006/2/4、2007/11/25改訂)
*2014年1月にボイラーが故障し、修繕が出来ていないため、当面の間、休館が続くとの連絡を、支配人様よりいただきました。(2014/4/21追記) → そのまま閉館しました。 |