湯沢温泉 雪国の宿 高半 (湯沢町) C (泉質A、浴室B、設備C、眺めA)
南魚沼郡湯沢町湯沢923 TEL:025-784-3333 営業時間:13:00-17:00 定休日:なし
泉質:単純硫黄温泉、43.4℃、非加熱、掛け流し
タオル:なし サウナ:あり 露天:あり(女湯) 石鹸あり シャンプー:あり 休憩所:ロビー 食堂:なし
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場所:湯沢温泉街を北の端まで行くと、左に「山の湯」があるが、右の坂道を登ると「中屋」があり、その奥に「高半」がある。ちょうど新幹線のトンネルの真上にあたり、玄関前からは新幹線を見下ろし、湯沢市街が一望される。ここは川端康成が「雪国」を執筆した宿としてあまりにも有名である。
料金:1000円、タオルなし。フロントで料金を払い、スリッパに履き替えて、エスカレーターで2階に登ると、右奥に浴室がある。
浴室:広々とした浴室には大小2つの浴槽があり、源泉が掛け流されている。サウナもある。大きな窓から湯沢市街が一望されて、眺めはよい。ただし、窓のすぐ下は玄関前の広場なので、窓際に立つと外から丸見えかもしれない。洗い場にはボディソープ、シャンプー類あり。脱衣場洗面台にはドライヤーや整髪料がある。女風呂には露天風呂があるらしい。
泉質:源泉名は湯沢温泉・湯元。泉質は単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉、PH 9.6)。源泉温度43.4℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成16年1月20日分析)は、Na
97.4、K 0.5、NH4 0.7、Ca 6.2、F 1.2、Cl 101.7、Br
0.6、I 0.2、HS 2.4、S2O3
1.0、SO4 64.7、HCO3 45.8、CO3 13.8、BO2 4.1、メタ珪酸 43.3、などガス性除く成分総計は382.6mg/kgである。以前の分析ではアルカリ性単純温泉であったが、新しい分析では硫黄分が2mg/kgを越えているので、単純硫黄泉となった。実際の湯は無色透明、ほとんど無臭で、若干の硫黄味がする。白い湯花がわずかに浮遊する。源泉は非加熱・非循環・非加水で使用されており、消毒剤は使用されていない。この源泉は湯沢温泉街に共同配湯されている源泉とは異なり、800年前にこの旅館の開祖の高橋半六(これで高半ということか)が発見した天然湧出の源泉とのことである。60m位離れた洞窟の中から季節により異なるが、260〜390L/分自然湧出しているという。脱衣場に写真入りで掲示されていた。硫黄臭と「溶き卵」のような湯花が浮遊することから「卵の湯」として親しまれているとのことである。その割りには硫黄臭・硫黄味は薄く感じた。
コメント:高台にあり、眺めは大変良い。非加熱・非消毒の自然湧出そのままの源泉を掛け流しで味わえるのは気持ちよいが、入浴料が1000円と高いのは残念である。
(No.405 2006/10/14) |