大沢山温泉 高七城 (南魚沼市:旧塩沢町) C  (泉質A、浴室B、設備C、眺めC)   閉館

南魚沼郡塩沢町大沢1209-6 TEL:0257-83-6777 営業時間:10:00-21:00 定休日:なし
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、27.5℃、循環
タオル:あり サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:なし
http://www6.ocn.ne.jp/~takanajo/

場所:国道17号線、塩沢町の上越国際プレイランドのすこし南(湯沢側)に大沢方面の案内板が出ているので、山手に入って進む。上越線のガード下を通り、やがて山道となる。しばらくすると木造の大きなな建物が見える。ここは大沢館という旅館で、日本秘湯を守る会会員である。はじめここに入浴を頼んだのだが断られ、さらに細い道を進んで高七城を訪れた。ここは宿泊の他、日帰り入浴を受け付けている。120年前の民家を移築したというがっしりとした建物である。玄関先に高七城と書かれた巨大な提灯が下がっている。中に入ると、大きな梁と木の床が重厚な雰囲気を醸し出している。

料金:大人1000円、小人500円、幼児無料。タオルは申し出るともらえるが、入浴のみで1000円は高いなあ。

浴室:フロントで料金を支払い、浴室に向かう。日帰り入浴用の浴室は右手の白壁の建物にあり、石畳の廊下を進む。木石(木の化石:珪化木)を敷き詰めた廊下は趣深い。浴室も木石が敷き詰められている。壁は上杉謙信ゆかりの松を使用し、高い天井、大きな梁など、落ち着いた雰囲気である。浴室は謙信松之湯と命名されている。正方形の浴槽の中央には岩(木石)が置かれ、そこから湯が注がれている。洗い場には、ボディソープ、シャンプーあり。浴室の窓は小さく、景色はよく見えない。なお、宿泊者専用の浴室、露天風呂が別にあるとのことだが、そちらは評価できない。

泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、源泉温度27.5度。主な成分は、ナトリウムイオン500.5mg/kg、カリウムイオン6.0mg/kg、カルシウムイオン2.0mg/kg、塩素イオン444.2mg/kg、炭酸水素イオン458.8mg/kg、炭酸イオン10.4mg/kg、メタ珪酸57.0mg/kg、メタ硼酸7.8mg/kgなど、溶存物質合計は1486.7mg/kg。無色透明無臭であるが、軽い塩味がする。少しぬるめに設定されているが、肌に柔らかく、つるつるになるいいお湯である。単純硫黄泉と紹介した雑誌やガイドブックを見かけたことがあるが、間違いである。

コメント:木造の重厚感ある建物、木石の廊下と浴室。豪華さもあり雰囲気としてはすばらしい。ただし、入浴客の休憩設備としては小さめの広間があるだけであり、1000円という値段は高いと言わざるを得ない。しかし、泉質はよく、落ち着いたたたずまいなど、魅力ある温泉である。できるなら宿泊して秘湯気分を楽しみたい。蛇足ながら、「高七城」は「たかなじょう」と読みます。


2012年6月より、経営が代わり、9月より改修工事がなされ、「natural inn 自遊人」としてリニューアルされました。これに伴い日帰り入浴は中止されました。

(No.149 1999/11/3、2013/2/14追記)

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