花みずき温泉 旬食・ゆ処・宿  喜芳 (長岡市・旧三島町) A (泉質A、浴室A、設備A、眺めB)

長岡市上岩井6964番地(はなみずき団地内) TEL:0258-42-4126  営業時間:10:00-22:00 定休日:年中無休
泉質:単純温泉、33.1℃、掘削・自噴、加温、檜露天風呂は掛け流し
タオル:あり サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり その他:外に無料の足湯あり
http://www.kihou.jp/

場所:長岡市(旧三島町)の旧三島町役場の裏、はなみずき団地内に、2002年温泉が掘削され、宅配サービスのほかは有効利用されないまま、自噴した源泉が大量に垂れ流されていた。この源泉については当ホームページですでに紹介していたが、2004年11月27日、日帰り温泉施設(宿泊可)がオープンした。案内板が乏しく場所は少し分かりづらいが、旧三島町役場後ろで、長岡市みしま体育館の隣のひときわ目立つ建物なので分かるでしょう。玄関前には広い駐車場があり、大きな三角屋根の特徴ある建物である。玄関前に大きなカエルの石像(6匹のカエルでムカエルという意味)がある。また、建物の右横には屋根付きの足湯があり、無料で利用できる。

料金:タオルセット・館内着付は、平日:大人950円、小人500円、土・日・祝日:大人1080円、小人600円。タオルセット付は、平日:大人850円、小人450円、土・日・祝日:大人980円、小人550円。夕方5時以降は、タオルセット付で、平日:大人620円、小人450円、土・日・祝日:大人830円、小人490円。平日用、土・日・祝日用、夜間用など各種回数券がある。(2019/10/1料金改定) 下足箱に靴を入れ、鍵と引き替えに受付をする。
*2023年2月15日から値上げされ、入館料は、大人:平日850円、土日祝日980円、17時以降:平日620円、土日祝日830円、子ども(3歳〜小学生):平日400円、土日祝日500円、17時以降:平日300円、土日祝日450円となり、タオルセット140円、館内着150円、タオルセット・館内着は290円で、タオルは持ち込み可能となった。

浴室:入館すると豪華な館内に驚く。エレベーターで上がった2階に浴室がある。(階段はかなりの段数があるのでエレベーターを利用された方がよい。) 脱衣場には木製ロッカーが250個びっしり並ぶ。
 浴室に入るとまず手洗い・洗面があり、この水を飲んでみたら温泉らしき味がした。中に進むと掛け湯があり、その奥に内風呂として大浴槽(加温・無加水・循環)、ジャグジー風呂(加温・無加水・循環)があり、さらにガラス窓付きのサウナ、水風呂(市水)がある。大浴槽にはカエルが鎮座している。屋外には、大きな岩露天風呂(加温・無加水・循環)、陶器露天風呂(市水・加温・循環)、一段高くなった場所に屋根付きの檜露天風呂(加温・無加水・掛け流し)がある。各浴槽ごとにお湯の使われ方が掲示してあるのは良い。陶器露天風呂は替わり湯として利用されている。浴室は2階にあるので眺めは良い。外は水田地帯であり絶景というわけにはいかないが、昼間は遠く東山連峰の雄姿や守門岳・八木ヶ鼻・八海山などを望むことができる。夜間は長岡市の夜景が望まれる。
 洗い場は一部仕切り付きで15ヶ所。ボディソープ、シャンプー、リンスあり。アカスリが置いてあるのは良い。脱衣場の洗面台は片側は仕切り付きで、ドライヤー、整髪料、綿棒、ヘアブラシ等が置いてあり、タダで使用できるのは良い。脱衣場奥に畳敷きの休憩場所があるのもうれしい。そのほか浴室横にアカスリコーナーもある。
 
泉質:源泉名は花みずき温泉。垂れ流し時代は三島温泉であったが、名前が変わった。源泉温度33.1℃、PH 7.3、湧出量は211L/分(掘削・自噴)、泉質は単純温泉。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Na 53.3、K 18.1、Mg 2.9、Ca 4.3、Mn 0.2、Fe(II) 0.9、F 0.3、Cl 9.5、HS 0.04、SO4 3.0、HPO4 0.6、HCO3 171.5、メタ珪酸 100.4、メタ硼酸 0.4、遊離CO2 16.9、H2S 0.03、などガス性除く成分総計は371.4mg/kg。実際の湯は、淡黄色・微濁、ほとんど無味無臭だが、わずかな硫化水素臭、硫黄味がある。軽度のツルスベ感あり。肌に柔らかな湯で、成分的には薄いが、温泉らしさは十分にある。掛け流しの檜露天風呂は他の浴槽に比して温度が低く設定され、ゆっくりと浸かることができる。

 平成23年11月15日付の新しい掲示では、源泉名は、はなみずき温泉。泉質は単純温泉。源泉温度32.5℃(使用位置42.0℃)。湧出量61L/分(掘削自噴)。PH 7.4。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.1未満、Na 45.2、K 17.1、NH4 4.0、Mg 3.0、Ca 4.4、Sr 0.1未満、Ba 0.1未満、Al 0.1未満、Mn 0.2、Fe(II) 1.0、Cu 0.1未満、F 0.2、Cl 17.7、Br 0.2未満、I 0.2未満、HS 0.1未満、S 0.1未満、S2O3 0.2、HSO4 5.0未満、SO4 5.0未満、HCO3 151.4、CO3 0.3、メタケイ酸 128.8、メタホウ酸 0.1未満、遊離CO2 10.1、遊離H2S 0.1未満 など、ガス性除く成分総計は373.5mg/kgとなっている。

コメント:館内には休憩用広間、宴会場、貸し切り個室(露天風呂付きもあり)、椅子席・居酒屋、ラウンジ、リラックスルーム、マッサージ室などがあり、設備は豊富であり、宿泊も可能である。売店にはお菓子やパン、漬け物などが並び、「厳選した逸品を揃えるセレクトショップ」とのことである。館内は高級温泉旅館並みに豪華である。日帰り温泉施設としては新潟県内屈指ではないだろうか。脱衣場洗面台の豪華さ、アメニティーの充実度など、相当に力が入っていることがわかる。
 オープン当初の1000円という値段設定は、高いと思われたが、設備の豪華さ、充実度を考慮すれば納得できないことはなかった。しかし、2005年5月、長岡市との合併に伴い、入湯税の免除がなくなり、1200円に値上げされてしまった。設備の豪華さを鑑みても料金の高さは問題であり、評価をBに格下げした。企業努力で何とかならないものだろうかと要望してたが、同じ意見が多数寄せられたらしく、6月1日より再び旧料金に改定された。その努力は評価したい。総合評価は再びAとした。
 というように、料金は度々改定され、現在に至っている。夜間割引の時間も6時から5時に変更され、利用しやすくなった。休日でも平日料金だとありがたいのだが、高級感を維持するには高めの設定が必要なのであろう。入浴目的なら、5時からの夜間割引の時間帯が狙い目である。特に平日夜間のタオル付き600円はお得である。湯使いの情報公開も適切であり、掛け流し浴槽もあり、おすすめできる施設である。

*玄関の右横に屋根付きの無料の足湯が作られていて、10時から20時まで自由に利用できる。
*帰るとき、タオルセットは受付向かいに返却ボックスがあるので、受付に返さないで、そこに入れること。
*2012年10月11日、リニューアルオープンした。3階が増築され、テレビ付きリクライニングルーム、ごろ寝ができる畳敷き休憩室(女性専用の部屋あり)、ロッキングチェアのある休憩室、露天風呂付き客室2室が増築された。また、1階の食事処が改修され、テーブル・椅子式のレストランが作られ、無料のキッズルームもできた。(2012/10/20追記)(→ブログ

(→ブログ)(→ブログ
 
 
(No.337 2004/11/30、2005/2/5一部訂正、2005/5/1料金改定に伴い評価変更、2005/6/8料金改定に伴い評価再変更、2006/2/6料金改定、2009/6/2改訂、2012/9/29追記、2012/10/20追記、2014/4/1料金改定、2017/8/5追記、2019/10/1料金改定。2023/2/15料金改定)

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